百醜千拙草

何とかやっています

それでも原発は止まらない

2016-04-22 | Weblog
不思議だけれでも、皆、ウラの実情は多かれ少なかれ察していること、二、三、貼り付けます。

東京新聞社説、地震と減災 原発はなぜ止まらない

 過去にないような地震が起きた。ところが過去の想定に従って、九州電力川内原発は動き続けている。被災者の不安をよそに、責任の所在もあいまいなまま、3・11などなかったかのように。原子力規制委員会の田中俊一委員長は川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」と言う。、、、熊本地震は、その規模も発生のメカニズムも、過去に類例のない、極めて特異な地震である。複数の活断層が関係し、断層帯を離れた地域にも、地震が飛び火しているという。通説とは異なり、布田川断層帯は、巨大噴火の痕跡である阿蘇のカルデラ内まで延びていた。海底に潜む未知の活断層の影響なども指摘され、広域にわたる全体像の再検討が、必要とされている。正体不明なのである。未知の大地震が起きたということは、原発再稼働の前提も崩されたということだ。新たな規制基準は、3・11の反省の上に立つ。「想定外」に備えろ、という大前提があるはずだ。未知の地震が発生し、その影響がさらに広域に及ぶ恐れがあるとするならば、少なくともその実態が明らかになり、その上で「問題なし」とされない限り、とても「安全」とは言い難い。過去の想定内で判断するということは、3・11の教訓の否定であり、安全神話の時代に立ち戻るということだ。、、 その上、九電は、重大事故時の指令所になる免震施設の建設を拒んでいる。原発ゼロでも市民の暮らしに支障がないのは、実証済みだ。それなのに、なぜ原発を止められないの? 国民の多くが抱く素朴な疑問である。


黒幕は誰なのか それでも原発を止めない狂気 (ゲンダイ)

一体、黒幕は誰なのか。その黒幕の狙い、思惑は何なのか。思わず、こう問いかけたくなる。これだけの巨大地震が起こったのに、再稼働している川内原発を止めようとしない安倍政権に対してである。
、、、なぜ、国は川内原発を止めないのか。なぜ原発再稼働を急ぐのか。冒頭の疑問に立ち返るのだが、元経産省のキャリア官僚の古賀茂明氏の解説が分かりやすかった。
「これだけの巨大地震が起こったのに川内原発を止めないのは、ここで止めたら、日本全国の原発再稼働が不可能になるからでしょう。日本全国に断層が走っている。それらが活動期に入っている。どこでも直下型地震が起こり得る。そのたびに原発を止めていたら、再稼働が不可能になってしまう。だから、川内も止められないのです。加えて、川内原発には一応、想定した安全基準がある。それを下回っているのに止めたら、国民が騒ぐと止める前例を作ることになる。それも嫌なのでしょう。この政権がいかに国民と向き合っていないかの証拠です。米国では少しでも心配なことがあれば、原発を造らないし、止めてしまう。断層が近くにあるだけでダメです。しかし、日本では福島原発の事故が起こった後も、最初に再稼働ありきで動いている。原子力規制委員会が“世界一”の安全基準を作り、そこが認めた原発しか動かせない前提ですが、政府は規制委を隠れみのにしている。再稼働させるために規制委を作ったのが真相ですよ」、、、
、、、その規制委は一応の安全基準は作るものの、再稼働の判断は事業者任せにし、安全性への責任を逃れている。万が一の避難計画の策定は自治体任せ。絶対に自分たちに責任が及ばないように仕組んでいる。そこで、住民が裁判を起こすと、その判決は地裁によって割れてしまう。

参議院議員、山本太郎氏のブログ記事

予測不能の度重なる地震に対して、人々の生命・財産をどう守るか。最大限の予防原則に立つ事が、危機管理の鉄則。
原子力規制委員会委員長 田中俊一氏は、「予防的に原発を止めるかどうかは政治的判断」と言う趣旨の発言をしている。
ならば、申し入れ先は官邸以外あるまい
党を代表し、政府に対して書面で申し入れをしたい、と内閣総務官室(総理・官房長官への橋渡し)に連絡。
官房長官、官房副長官、官房副長官の秘書官、など全てスケジュールが埋まっており、無理との事。そんな事もあるだろう、当日の申し入れなんだから。
では、申し入れを受ける側は政治家ではなく、事務方でも結構です。これから官邸に向かいます、と伝えたところ、
先方はパニックになり、電話でたらい回しになった。
「上層部の理解が得られないから官邸の敷地内には入れられない」などよく判らない話が続き、結局3時間半後には、
「官邸の管理運営上のルールに則って入れる入れないの判断をする」と言う新基準を完成させた模様。
官邸に申し入れができないなら、官邸前で申し入れで良いです。
申し入れの所要時間3分。
たったこれだけの為に、何をそんなパニクっているんだ?
たかが山本太郎が官邸に向かって来る、と言う不測の事態にも対応できないらしい。  (筆者コメント、役人のバタバタが、目に浮かびますな)


山本太郎氏のブログ、他の記事も読んでみて感心しました。優秀なブレインもいるのでしょうが、記事の内容も文章も立派です。少しずつでも仲間を増やしていって大きな勢力となって貰いたいと、期待はずれの岡田民進党を見ていて思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする