百醜千拙草

何とかやっています

北国の春は遠からじ

2016-04-26 | Weblog
島影一つ見えない大洋の真ん中でボートを漕いでいるような日々です。
進んでいるのか、止まっているのか、正しい方向に向かっているのか、流されているのか、、、一生懸命に漕いではいるつもりなのですけど。
ま、昔ほどは焦らなくなりました。遠からずやってくる地上を去る日まで、楽しく生きるのみです。
最近は、これにフォーカスしています。毎日、楽しく生きること。
そのために、多少、将来に備えたりプランBを考えてたりはしていますが、それにあまり捕われないように注意しております。将来など本当にやってくるのかさえわかってはいないわけですし、よく緻密に考えてみると、失うものも大してありません。

そう思うと、投げやりというわけではないのですが、眉間にしわ寄せ、眥を釣り上げて、力むようなことはもうやめようという気分です。というか、世の中は、良くなったり悪くなったりして変化していくものです。高く飛ぶには低く屈めとも言います。アベ政権がこれまでの豊かで平和な日本を貧しく殺伐とした国に変えてしまうようなことがあるとしても、傲れる平家は何とやらで、アベ氏も自民党も遠からず消えていき、むしろ、その悪政ゆえに日本はより良くなる機会を与えられるのだと考えることも可能です。天気の良い日もあれば悪い日もある、そう思って天気の悪い日は、天気の良くなる日を楽しみに、悪いなりに過ごせば良いのです。

寒い北海道でも、ずっと続くかに思われるような冬も必ず終わり、春が来ます。そして春の近づきは、ちょっとした小さな出来事の中に感じ取ることができます。

北海道5区の衆院選補欠選挙、残念でした。おそらく当日の投票に関しては互角なので、期日前投票分の自民、公民の組織票(ここに不正がなければ)が、勝敗を分けたということなのでしょう。いずれにせよ、敵の地盤で大きく健闘しました。

この選挙に関して、東京新聞の社説から、

二〇一四年の第三次安倍内閣発足後初の国政選挙である。安全保障関連法や経済・子育て政策などが争点だったが、政権が積極的に信任されたというよりも、町村氏の地盤を娘婿である和田氏が守り抜いたといった方がいいだろう。
 通例なら、自民党候補が有利に戦いを進める「弔い合戦」だが、安全保障関連法廃止と立憲主義回復を掲げて共闘し、激しい選挙戦に持ち込んだのが民進、共産、社民、生活の野党四党である。
 敗北したとはいえ、野党共闘の有効性が確認された選挙戦ではなかったか。野党の力が分散しては安倍自民党の「一強」に対抗することは、とてもできまい。 、、、
 現政権の問題点を粘り強く訴えると同時に、安倍政治に代わるビジョンを示すことも重要だ。四党間に理念・政策の違いがあるのは当然だが、共通政策づくりに向けた協議も急ぐべきである。
 


残念な結果とは言え、これは北国の春の息吹を予感させるに十分なものでした。アベ政権という冬の時代も終わりに近づいていることを思わせるようなものでした。敵の地盤の弔い合戦で、圧倒的不利な状態から、あと一歩のところまで追い詰めたのですから。思うに、今回の健闘は、野党共闘の成果というよりも、これは候補者本人の力が大きかったと思います。

間もなく春の到来です。と思えば、しばらくは、アベ一座の下手くそな芝居も、真打前の前座の余興だと思って見守ってやるか、というぐらいの余裕も湧いてくるというものです。
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