百醜千拙草

何とかやっています

三方一両得

2017-09-15 | Weblog
学会をサボって、ちょっと遅めの夏休みを取ることにしました。
ここ数年、ウチの学会の盛り下がりぶりは著しく、面白いことを学ぶことも少なくなり、昔の友人と旧交を暖めるのが主な目的となりました。ま、そんなものでしょう。それでも喋るネタがあれば行きますけど、昨年後半から今年はいろいろとバタバタがあって研究も進まず、論文二本もペンディングで便秘気味、数ヶ月間全く進んでいないグラントネタもいい加減に練り上げないと、締め切りに間に合わず、という停滞した運気で、どちらにしても休みが必要なようです。

共同研究者の臨床遺伝学の人が、興奮するネタを投下してくれました。いつも金欠ですが、カネになるならないは度外視してやるしかないという気分になるネタです。こういうのは嬉しいですね。まさにタナボタ僥倖で、私の実力でも何でもないのですが、そういう話を持ってきてくれる共同研究者に恵まれるというのは幸せなことです。二年半前にも資金が枯渇していた時に、それでもやるしかない、というネタがやってきて、借金の計算までしながらやり始めたプロジェクトがありました。それが今のペンディングとなっている論文の一本とグラントの元ネタです。

一度きりの研究人生ですから、やりたいことがあるのに、カネが心配でやらないとなれば、絶対後悔すると思います。これまでもやりたいと思った研究に関しての資金はなんとかなりました。逆に、カネが欲しくて思いついたプロジェクトがカネになったことは滅多にありません。今回もなんとかなればいいな、と思います。

北朝鮮、またミサイルを発射したようですな。今回も前回同様の軌道を通り北太平洋に落ちたとのこと。最高高度は770kmで宇宙空間を飛んでおり、人工衛星の高度ですから、かつて人工衛星打ち上げと言っていたのもあながち嘘ではないということですね。前回同様の軌道を撮っているのは、万が一の時に日本の国土に落ちたのでは、挑発行為が挑発で済まなくなるので、青函海峡を横切るように打ち上げているからでしょう。他国の陸地を避けてそのルートを正確に繰り返し飛ばしたということで、報道すべきは北朝鮮がこれほど高度のミサイル技術を持っているということでしょう。
刈り上げ君にしてみれば、フセインが首を吊られたり、ガダフィが射殺されたりしたのは、明日はわが身のリアルな恐怖でしょう。加えて、穿った見方をすれば、これは北朝鮮は国連やアメリカの圧力を国内にアピールし、国威発揚に有用だし、アメリカと対米隷属日本政府にとっても東アジア危機の存在をアピールして日米同盟をネタにカネを巻き上げる口実となるし、アベ政権にとっては森友、加計学園問題追及の恰好の目くらまし、三者一両得。真珠湾攻撃の時にルーズベルトが、911の時にジョージブッシュがニヤリと笑ったという話を思い出します。

一番、迷惑しているのは韓国ではないでしょうかね。いずれは南北統一を望んでいるでしょうし。
コメント
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