10/21号のNature、7daysのコーナー(最近、Natureの体裁が変ってから新しくできたセクションのようです)で、Benoit Mandelbrot死去のニュース。10/14に85歳で死去とのこと。
20年ぐらい前、カオス研究がブームとなったことがありました。私もJames Gleickの「カオス-新しい科学を創る」(新潮文庫版)を読んで、随分ワクワクしました。そのカオス理論で必ず出てくるのが、フラクタル図形やローレンツのアトラクタとかの図形です。その新潮文庫版の「カオス」の表紙(http://ec3.images-amazon.com/images/I/413I1%2BaG-oL._SL500_AA300_.jpg)にはフラクタルの父、マンデルブローの数式によって描かれたマンデルブロー図形が使われています。フラクタルは入れ子状の相似構造を細部のレベルに含む構造で、自然界の多くの形の中に表れます。その美しさも相まって、マンデルブロー図形に代表されるフラクタル図形は、美術作品などにも用いられ(例えば、 http://www.ocf.berkeley.edu/~wwu/fractals/fractal_gallery.html)、今でも、あちこちで目にします。
1980年代後期に、ホーキングの宇宙論をはじめ、宇宙ブームがあり、そのころ、サイバネティクスの再燃としての人工生命、カオス理論、などなど、数学的、理論的アプローチを様々な科学の分野に適用しようとする試みが流行りました。これば多分、パソコンなどでのシミュレーションなどが簡単にできるようになって、多くの人々がコンピューターを使った新しい方法論を模索し始めたからではないかと思います。しかし、ブームは去っていき、理論と現実の乖離にため息をつく人々が残されました。
私の研究分野は、基本的に数学や理論とは縁のない所ですが、それでもフラクタルブームだったころ、学会で、フラクタル次元の解析を利用した研究も散見され、例えば、ヒトの海綿骨の骨梁にはフラクラル構造が認められ、骨粗鬆症の骨のフラクタル次元は減少している、とかいうような発表を見聞きした覚えがあります。残念ながら、一般の人の反応は、「だから何なの?」という感じで、研究もそれ以上に発展することもなく、そうこうしている間にブームも去り、なんとなくフラクタルは限りなく透明に近いブルーとなって、biologyの現場から消えていったのでした。
さて、滅亡へ向けて一直線の日本の話題ですが、小沢氏は、第五検察審議会の起訴相当による強制起訴が「違憲」として、最高裁へ抗告。この強制起訴のプロセスを見れば(仮にこの検察審査会が本当に開かれていたとしても)明らかに法律違反ですから、本来、審査会のやり直しを命ずるのが裁判所の義務であったはずです。にもかかわらず、地裁、高裁と訴えを棄却。最高裁も丸め込まれている可能性が高いのでどうなるかわかりません。先日、この強制起訴の議決を出した東京第五検審が余りに怪しいので、有志の人々が、直接、抗議書を持って検審事務局に出向き、担当者代理とやりとりをした様子がアップされています。伝田とかいう担当者は雲隠れ、やりとりの間の2時間以上帰ってこなかったそうです。このやり取りと、この方の推論を考えると、私も、この第五検審会は、全くの架空で存在しなかった可能性が極めて高いと考えざるを得なくなりました。この事務局の対応は余りに怪しすぎます。何一つ、検審が適正に行われた証拠を出すことができないのです。こうして、国家権力が平気で法を破り、司法をねじ曲げ、でっちあげ情報をマスコミにリークし、バカのマスコミがそれをまき散らし、都合の悪い人間を非合法に葬り去ろうとする暴力に怒りがおさまりません。
検審会に乗り込んだ、一市民Tさんの記事の一読を乞います。
http://civilopinions.main.jp/2010/10/1026.html
日曜日の「検察 検審を糾弾するデモ」に参加した二見さんの記事です。このレポートにあるようにデモに参加した人は殆どが普通の市井の人々で、日本各地から手弁当で参加しています。日本の将来を本当に心配して、行動に駆り立てられた人々のようで、だからこそ、このデモは日本において歴史的意義のあるものです。つまり、お祭り騒ぎの学生運動ごっこでも、プロによって組織化されたものでもなく、日本の異常な社会を憂い、将来を心配する一般人の人が自分の頭で考えた上で、自発的に集まった集会だったのです。これはフランス革命と同じ日本初めての市民革命の始まりなのかも知れません。だから、二見さんも、このデモを「聖者の行進」と呼んだのであろうと思います。
http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/10/_1024.html
またこの運動を続けていくための情報交換のサイトができたようです。
http://kennryoku-teikou-kok.cocolog-nifty.com/blog/
来週はアメリカ中間選挙です。オバマ民主党は苦戦。多分、下院は共和党に取られるでしょう。
20年ぐらい前、カオス研究がブームとなったことがありました。私もJames Gleickの「カオス-新しい科学を創る」(新潮文庫版)を読んで、随分ワクワクしました。そのカオス理論で必ず出てくるのが、フラクタル図形やローレンツのアトラクタとかの図形です。その新潮文庫版の「カオス」の表紙(http://ec3.images-amazon.com/images/I/413I1%2BaG-oL._SL500_AA300_.jpg)にはフラクタルの父、マンデルブローの数式によって描かれたマンデルブロー図形が使われています。フラクタルは入れ子状の相似構造を細部のレベルに含む構造で、自然界の多くの形の中に表れます。その美しさも相まって、マンデルブロー図形に代表されるフラクタル図形は、美術作品などにも用いられ(例えば、 http://www.ocf.berkeley.edu/~wwu/fractals/fractal_gallery.html)、今でも、あちこちで目にします。
1980年代後期に、ホーキングの宇宙論をはじめ、宇宙ブームがあり、そのころ、サイバネティクスの再燃としての人工生命、カオス理論、などなど、数学的、理論的アプローチを様々な科学の分野に適用しようとする試みが流行りました。これば多分、パソコンなどでのシミュレーションなどが簡単にできるようになって、多くの人々がコンピューターを使った新しい方法論を模索し始めたからではないかと思います。しかし、ブームは去っていき、理論と現実の乖離にため息をつく人々が残されました。
私の研究分野は、基本的に数学や理論とは縁のない所ですが、それでもフラクタルブームだったころ、学会で、フラクタル次元の解析を利用した研究も散見され、例えば、ヒトの海綿骨の骨梁にはフラクラル構造が認められ、骨粗鬆症の骨のフラクタル次元は減少している、とかいうような発表を見聞きした覚えがあります。残念ながら、一般の人の反応は、「だから何なの?」という感じで、研究もそれ以上に発展することもなく、そうこうしている間にブームも去り、なんとなくフラクタルは限りなく透明に近いブルーとなって、biologyの現場から消えていったのでした。
さて、滅亡へ向けて一直線の日本の話題ですが、小沢氏は、第五検察審議会の起訴相当による強制起訴が「違憲」として、最高裁へ抗告。この強制起訴のプロセスを見れば(仮にこの検察審査会が本当に開かれていたとしても)明らかに法律違反ですから、本来、審査会のやり直しを命ずるのが裁判所の義務であったはずです。にもかかわらず、地裁、高裁と訴えを棄却。最高裁も丸め込まれている可能性が高いのでどうなるかわかりません。先日、この強制起訴の議決を出した東京第五検審が余りに怪しいので、有志の人々が、直接、抗議書を持って検審事務局に出向き、担当者代理とやりとりをした様子がアップされています。伝田とかいう担当者は雲隠れ、やりとりの間の2時間以上帰ってこなかったそうです。このやり取りと、この方の推論を考えると、私も、この第五検審会は、全くの架空で存在しなかった可能性が極めて高いと考えざるを得なくなりました。この事務局の対応は余りに怪しすぎます。何一つ、検審が適正に行われた証拠を出すことができないのです。こうして、国家権力が平気で法を破り、司法をねじ曲げ、でっちあげ情報をマスコミにリークし、バカのマスコミがそれをまき散らし、都合の悪い人間を非合法に葬り去ろうとする暴力に怒りがおさまりません。
検審会に乗り込んだ、一市民Tさんの記事の一読を乞います。
http://civilopinions.main.jp/2010/10/1026.html
日曜日の「検察 検審を糾弾するデモ」に参加した二見さんの記事です。このレポートにあるようにデモに参加した人は殆どが普通の市井の人々で、日本各地から手弁当で参加しています。日本の将来を本当に心配して、行動に駆り立てられた人々のようで、だからこそ、このデモは日本において歴史的意義のあるものです。つまり、お祭り騒ぎの学生運動ごっこでも、プロによって組織化されたものでもなく、日本の異常な社会を憂い、将来を心配する一般人の人が自分の頭で考えた上で、自発的に集まった集会だったのです。これはフランス革命と同じ日本初めての市民革命の始まりなのかも知れません。だから、二見さんも、このデモを「聖者の行進」と呼んだのであろうと思います。
http://www.the-journal.jp/contents/futami/2010/10/_1024.html
またこの運動を続けていくための情報交換のサイトができたようです。
http://kennryoku-teikou-kok.cocolog-nifty.com/blog/
来週はアメリカ中間選挙です。オバマ民主党は苦戦。多分、下院は共和党に取られるでしょう。