10/1 号のScienceのEditors’ choiceのセクション(Science 2010 330:12)に、この雑誌では余り見かけない人の写真が出ていました。これはCurrent Biologyに出版された鳥の生態学の論文に関する記事です。この論文では、都会の夜の人工的な光が鳥(Blue titts; アオガラ)の繁殖と生態にどういう影響を及ぼすかについての研究結果が報告されており、人工の光に暴露されている鳥は、朝はより早くから鳴き出し、メスは卵を1.5日早く産むようになり、オスはよりつがう成功率が上昇するという内容だそうです。
この記事に使われている写真の人はチャーリーパーカーです。ジャズを多少知っている人はこのナゾ掛けにナルホドと思ったのではないでしょうか。ガレスピーらと共に、ビバッブを生み出し、ジャズがダンス音楽から本格的に独立して鑑賞音楽となるきっかけを作ったアルトサックス奏者、チャーリーパーカーの愛称はBirdでした。天才は夭折するもので、パーカーも破滅的な人生を送った後、1955年、35歳で死去。死して伝説は残り、NYの52nd Street(当時)のジャズハウスのBirdland、スタンダード曲、「Lullaby of Birdland」(名曲ですね)、これも若くして死んだ天才ベーシスト、ジャコパストリアスがいたジョーザビヌルのWhether Reportのヒット曲、Birdland (マンハッタントランスファーのカバーもヒットしました)などに名を残しています。そのパーカー節を受けついだのは、日本ではナベサダこと渡辺貞夫。ナベサダには「チャーリーパーカーに捧ぐ」というアルバムもありますね。
この鳥の研究の紹介に使われたパーカーの写真の横には、ミュートをつけたトランペットを吹く小柄な男とピアニストの後姿が写っています。この写真でははっきりしないのですけど、体つきとラッパの形からマイルスデイビスのように見えます。多分、1940年代後半の写真でしょう。このころのニューヨークのBroadwayから西側の52nd streetはJazz Clubが集まっていて、ミュージシャンがブロードウェイの劇場とJazz Clubを行ったり来たりしていたそうです。そういえば、ビリージョエルの名盤、「52nd Street」は、トランペットを持ったビリージョエルの写真がカバーで、ジャズミュージシャンを入れたジャズ風味の曲の入ったアルバムでした。
昔、「Bird and Miles」というパーカーとマイルスデイビスのアルバムを買った時のことを思い出しました。最初のディジーガレスピーの曲「チュニジアの夜」では、サックスとラッパがユニゾンでテーマを吹いたあとブレイクして、その後に高速でパーカーのソロが始まります。これを聞いて、私はシビれました。(カッコいいものには「シビれる」世代です) 高校と大学の青春の時期、私とジャズの蜜月の日々のきっかけとなった曲の一つでした。因みにマンハッタントランスファーのこの曲のカバーは、このマイルスとパーカーの演奏に歌詞をつけたものだと思います。調べてみると、この時のレコーディングメンバーはピアノがDuke Jordan、ドラムがMax Roach、トロンボーンがJ.J. Johnsonという豪華メンバーです。とすると、このScienceの写真の後ろ姿で映っているピアニストはひょっとしたらDuke Jordanなのかも知れません。
この写真には「Bird in spotlight」という気の利いたタイトルが添えてあって、本文のタイトルは「’Round Midnight」、改めて言うまでもなく、セロニアスモンクの名曲で、マイルスのトランペットバージョンもヒットしました。都会は真夜中ごろでも明るいという意味ですね。
古い個人的な話ですいません。
さて、小沢氏の強制起訴で検察役となる三人の弁護士が選ばれたそうです。推薦した第二等強弁護士会は推薦理由についてはノーコメント。これだけ政治的な裁判で公正にやったら小沢氏の無罪どころか、検察のメチャクチャをさらすことになるわけですから、裁判を引き受ける弁護士はなかなかいなかったことでしょう。こられの弁護士の人の政治スタンスをしりませんが、現在、三権分立とは名ばかりで、検察(官僚)も裁判所も弁護士もグルの何でもありの暗黒社会の日本ですから、この裁判が公正に行われない可能性も高いのではと心配しています。
ところで、嵐山光三郎さんの週刊朝日の「コンセント抜いたか」のコラムで、検審会の批判がされていて、全文転載されているサイトがありましたので、紹介しておきます。
「市民という妖怪」 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-689.html
この記事に使われている写真の人はチャーリーパーカーです。ジャズを多少知っている人はこのナゾ掛けにナルホドと思ったのではないでしょうか。ガレスピーらと共に、ビバッブを生み出し、ジャズがダンス音楽から本格的に独立して鑑賞音楽となるきっかけを作ったアルトサックス奏者、チャーリーパーカーの愛称はBirdでした。天才は夭折するもので、パーカーも破滅的な人生を送った後、1955年、35歳で死去。死して伝説は残り、NYの52nd Street(当時)のジャズハウスのBirdland、スタンダード曲、「Lullaby of Birdland」(名曲ですね)、これも若くして死んだ天才ベーシスト、ジャコパストリアスがいたジョーザビヌルのWhether Reportのヒット曲、Birdland (マンハッタントランスファーのカバーもヒットしました)などに名を残しています。そのパーカー節を受けついだのは、日本ではナベサダこと渡辺貞夫。ナベサダには「チャーリーパーカーに捧ぐ」というアルバムもありますね。
この鳥の研究の紹介に使われたパーカーの写真の横には、ミュートをつけたトランペットを吹く小柄な男とピアニストの後姿が写っています。この写真でははっきりしないのですけど、体つきとラッパの形からマイルスデイビスのように見えます。多分、1940年代後半の写真でしょう。このころのニューヨークのBroadwayから西側の52nd streetはJazz Clubが集まっていて、ミュージシャンがブロードウェイの劇場とJazz Clubを行ったり来たりしていたそうです。そういえば、ビリージョエルの名盤、「52nd Street」は、トランペットを持ったビリージョエルの写真がカバーで、ジャズミュージシャンを入れたジャズ風味の曲の入ったアルバムでした。
昔、「Bird and Miles」というパーカーとマイルスデイビスのアルバムを買った時のことを思い出しました。最初のディジーガレスピーの曲「チュニジアの夜」では、サックスとラッパがユニゾンでテーマを吹いたあとブレイクして、その後に高速でパーカーのソロが始まります。これを聞いて、私はシビれました。(カッコいいものには「シビれる」世代です) 高校と大学の青春の時期、私とジャズの蜜月の日々のきっかけとなった曲の一つでした。因みにマンハッタントランスファーのこの曲のカバーは、このマイルスとパーカーの演奏に歌詞をつけたものだと思います。調べてみると、この時のレコーディングメンバーはピアノがDuke Jordan、ドラムがMax Roach、トロンボーンがJ.J. Johnsonという豪華メンバーです。とすると、このScienceの写真の後ろ姿で映っているピアニストはひょっとしたらDuke Jordanなのかも知れません。
この写真には「Bird in spotlight」という気の利いたタイトルが添えてあって、本文のタイトルは「’Round Midnight」、改めて言うまでもなく、セロニアスモンクの名曲で、マイルスのトランペットバージョンもヒットしました。都会は真夜中ごろでも明るいという意味ですね。
古い個人的な話ですいません。
さて、小沢氏の強制起訴で検察役となる三人の弁護士が選ばれたそうです。推薦した第二等強弁護士会は推薦理由についてはノーコメント。これだけ政治的な裁判で公正にやったら小沢氏の無罪どころか、検察のメチャクチャをさらすことになるわけですから、裁判を引き受ける弁護士はなかなかいなかったことでしょう。こられの弁護士の人の政治スタンスをしりませんが、現在、三権分立とは名ばかりで、検察(官僚)も裁判所も弁護士もグルの何でもありの暗黒社会の日本ですから、この裁判が公正に行われない可能性も高いのではと心配しています。
ところで、嵐山光三郎さんの週刊朝日の「コンセント抜いたか」のコラムで、検審会の批判がされていて、全文転載されているサイトがありましたので、紹介しておきます。
「市民という妖怪」 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-689.html