週末、パレスティナのアッパス大統領が、ドジョウと鳩山氏と会談したというニュースがありました。アッパス大統領の意図が私、よくわかりませんけど、イスラエルとアメリカがイラン侵攻をチラつかせている中で、日本がアメリカの手先となってイスラエルに加担し、返す刀で反パレスティナのスタンスをとるようなことがないように、と考えてのことなのでしょうか。ドジョウはウソつきなので、何を言っても誰も信用しませんが、鳩山氏は多分ドジョウよりは外国人にはよっぽど信用されているでしょう。イランに続いてパレスティナも訪問したいと言う鳩山氏、日本の対米従属派、アメリカ戦争勢力派としては、鳩山氏の「善意の外交」を厄介だと思っているでしょう。その意向を受けてか、当然ながらマスコミは鳩山氏をに批判的報道。マスコミはバカですね。対して、もとレバノン大使で中東事情には詳しい天木直人氏の反応が面白いので、抜き書きしたいと思います。
パレスチナを訪問するのだ。しかもラマラだけでなくガザに行くのだ。
そこでパレスチナ和平の重要性を世界に訴えるのだ。
これこそがこれまでの日本の政治家で誰もがなし得なかったことだ。
やろうとしなかったことだ。
どのような混乱が起きようと、どのような批判を浴びせかけられようと、
パレスチナの和平を訴える行動が間違いであるはずがない。
鳩山元首相はみずからの宇宙人振りをいまこそ思う存分発揮し、世界の
すべてから見捨てられたままのパレスチナ問題に世界の注目を集めさせるのだ。
おりから来日中のパレスチナ自治政府マリキ外相イスラエルの
国際法違反の入植活動停止を訴えている。国連におけるパレスチナの国家
承認を求めている(4月13日毎日)。
これに対して鳩山元首相は同じく来日中のアッバス議長と都内のホテルで
会談した後の記者会見で次のように明言したという。
「私どもは(パレスチナの)民族自決を支持します」と。
ブラボー!ここまで立場を鮮明にしている。
私も同感です。宇宙人的鷹揚さで、正論で迫られたら、相手も本音を出さずにはいられません。マスコミが批判するのは、本音を知られるのが恐いのです。イスラエルという傀儡国家を使って、アメリカがやってきたこと、やろうとしているその本音のところの目的を知られたくないので、どう出るのかわからない宇宙人を恐れているのでしょう。鳩山氏はどうどうと正論を述べればよいと思います。
ところで、大阪市長、次の衆院選で、反原発、反民主党で戦うと表明したそうです。ということは、小沢グループも民主党執行部にはついにサジを投げ、新党を作るということが確定したということでしょうか。しばらく前に小沢氏は新政研という会を立ち上げて、民主党と独立した活動を始めていますから、新党への予感はずっとありました。政府の大飯原発再稼動のヤラセ決定は、国政デビューに向けてアピールしたい市長にとっては渡りに船だったのではないでしょうか。まもなく、ドジョウは総辞職するでしょうが、総辞職であれ解散であれ、どちらを選んでも、民主党がlame duckであることに変わりはありません。選挙では、維新の会が国政デビューでいきなり与党となる可能性が高くなってきました。現在、面白いことに、ハシズム独裁と言われる、この大阪市長は、多分、もっとも影響力のある反原発、反体制派であって、間接的に(敵の敵という意味で)国民の側に味方しているような感じになっています。小沢氏は多分、組むでしょう。そして、維新の会が小沢新党との連立与党となれば、しばらくは良い方向に向かうのではないでしょうか。国民人気も上がるでしょう。大阪市長、小沢氏の下で修行して成長すれば、長期政権も可能となるのではと思います。人間は変わりますから、将来、ひょっとしたら大成するかも知れません。
最高裁が首謀者であるらしい今回の小沢氏失脚謀略、大飯原発の強引な再稼働判断、そのウラには必ず、悪徳弁護士の影が見えます。まさに、器でない人間がヘタに権力を手にすることの恐ろしさです。空きカンはキチガイに刃物でしたが、今の政権、小学生がジャンボジェットを操縦しているようなものです。プロのパイロットをコックピットから追い出した犯人のうちの首謀格がこのヒトでしょう。