tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

棚田嘉十郎を偲ぶ現地講座、8月16日(木)開催!(2012Topic)

2012年08月10日 | お知らせ
平城宮跡の保存に生涯を捧げた棚田嘉十郎の命日は、8月16日なのだそうである。この日、棚田嘉十郎を偲ぶ入門講座が開催される。全4回(4ヵ所)、現地集合で参加費は各回100円である(説明は4ヵ所とも同じ)。別途100円で資料も販売している。案内されるのは「奈良まほろばソムリエ」の資格を持つ松本俊幸さんである。松本さんのブログ「奈良の現地ガイドとウォークツアー 寧楽会~ねいがかい~」によると、

棚田嘉十郎様御命日現地講座

平城京天平祭その前に!! 今年で91回目の夏です。100回忌に向けて、今年から毎年行います。全く初めての方、ぜひこの機会にお越し下さいませ!!事前申し込み無し!!現地集合!! 各回10分前より受付

【日時】 8月16日 
10時平城宮跡朱雀門
13時近鉄奈良駅北崇徳寺門前 地図
15時空海寺 地図
18時JR奈良駅観光案内所前 

【所要時間】各所1時間と少し
【ご料金】各所100円
【ご案内】 松本俊幸(奈良まほろばソムリエ)

資料ご希望の方は、事前にお申込みお願いいたします。
【資料代】1部100円
【資料申し込み方法】 
表題に「棚田現地講座資料」と参加人数、参加場所、連絡先を明記のうえ yumeyamato@mail.goo.ne.jp まで!

【ご連絡】
講座内容は各所同じものになります。ご案内は入門レベルになります。広く多くの方にお伝えするご案内になります。講座内容は「奈良町夏期講座」と同じものになります。帽子・お水など、熱中症対策を十分行ってご参加下さいませ。

「この人誰??」「誰なんだろう??」「きっとあの人じゃない??」「あーわかった」現地ですべてお伝えいたします


棚田嘉十郎のことは、『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社刊)に、このように出ている。「奈良の歴史」近現代のところである。《古都奈良を象徴する平城宮跡も注目されるようになった。幕末に北浦定政の平城京研究によってその全体像が明らかにされていたが、明治三十二年(一八九九)一月、奈良県技師関野貞が地元の伝承をもとに大極殿を学問的に位置づけ、平城宮跡研究が本格化するようになった》。

《この北浦・関野などの研究に触発されて平城宮跡の保存顕彰を訴えたのが添上郡東里村(現奈良市)出身の棚田嘉十郎であろう。彼は平城宮跡保存顕彰運動を進め、平城遷都千二百年祭実現のためにも奔走し、明治四十三年(一九一〇)十一月、大極殿跡で平城遷都千二百年祭と建碑地鎮祭が実現したが、大正十年(一九二一)八月に失意のうちに自らの命を絶った。翌十一年(一九二二)、平城宮跡は「史蹟名勝天然紀念物保存法」(大正八年四月十日公布)によって史跡に指定された》。

そんな棚田嘉十郎翁の命日が8月16日とは、ついぞ知らなかった。2021年の100回忌まで、毎年この現地講座を開催するとは、松本さんの思い入れはすごい。松本さんはFacebookでも《様々な尽力の上に、後世の繁栄が成り立っているという事を再認識できる内容です。このお盆、歴史への感謝してみませんか!!》と書かれている。入門レベルなので、棚田初心者にもうってつけである。暑さ対策を十分に講じて、ぜひこの講座にご参加いただきたい。
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