昨夜(2/8)は寒空のもと、「第1回あったかもんグランプリ」が奈良県新公会堂で開催された。「あたたかい食をテーマに、奈良県内のご当地グルメを発掘・創造・発信し、地域ブランドの確立をめざしたイベントです。あったかもんグランプリを選び、奈良県のグルメとして全国へ発信します!」という趣旨で、県下25市町村から25種類の鍋物が出品された。鍋物は1杯300円(税込み)である。
この日は「なら瑠璃絵」の初日とあって、たくさんの方が会場に足を運ばれた。朝から雪に見舞われる寒さだったので、あつあつの鍋物は、胃の腑にしみ通ったことだろう。
審査は会場からランダムに選ばれた一般審査員200人と、特別審査員(4人)で行う。私は特別審査員を仰せつかったので当日、会場へ出向き、すべての鍋物をいただいた。25種類の鍋物を食べるのは、結構大変だった。しかしいい加減な審査はできないので、いただいたレシピを参照しつつ、公正に審査させていただいた。
最秀賞に輝いた「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」(川西町商工会)
厳正な審査の結果、最優秀賞(賞金50万円)には、川西町商工会の「結崎ネブカが大和肉鶏を背負(しょ)ってる鍋」が選ばれた。おめでとうございます!次点の特別賞(賞金30万円)には、天理市商工会の「天理福ぜんざい鍋」。そして審査の過程で「この鍋にも、ぜひ賞をあげたい」という審査員特別賞に、安堵町夢あかり(安燈会)実行委員会の「あんどの芋煮(いもに)鍋」が選ばれた。つまり、
審査員特別賞「あんどの芋煮鍋」(安堵町夢あかり実行委員会)。審査用に小盛にしていただいた
最優秀賞 「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」(川西町商工会)
特 別 賞 「天理福ぜんざい鍋」(天理市商工会)
審査員特別賞 「あんどの芋煮鍋」(安堵町夢あかり実行委員会)
「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」は、長さ5cmほどの結崎ネブカ(川西町特産の青ネギ)と、大和肉鶏、そして結崎ネブカを練り込んだ鶏つくねを鶏ガラスープ(醤油味)で煮込んだシンプルな鍋物だ。シンプルな鍋物だが、素材の旨さが引き立って、美味しい鍋に仕上がっていた。
これに対して「天理福ぜんざい鍋」は、アイデアが光っていた。水菜や餅、大和牛(甘辛く煮付けてある)をトッピングした小豆がゆをベースにし、その上から「天理ぜんざい」をかける。天理ぜんざいは、毎年12月の「奈良マラソン」でランナーに振る舞われる名物ぜんざいである。最初「小豆がゆにぜんざいをかけるの?」と不思議に思ったが、やってみるとこれが美味しいのだ。(スミマセン!「天理福ぜんざい鍋」は、写真を撮り忘れました。)
安堵町特産牛の霜降り肉
「あんどの芋煮(いもに)鍋」は、安堵町で毎年秋に行われている芋煮会の芋煮(同町産の里芋・青ネギ・ゴボウなどを使用)に、同町産の牛肉をあわせた鍋物である。ホクホクの芋に牛肉がよくマッチしていた。行列の長さは、25ヵ店中、ダントツであった。
「うだ美榛鍋」(宇陀市)
上記のほか私の印象に残った鍋は、出店者番号順に「曽爾高原力うどん鍋」(餅入りのうどん鍋・曽爾村)、「大峯奥駈 行者鍋」(猪鍋・上北山村)、「大和雑煮鍋」(鶏ガラベースの豆乳鍋に、豚角煮の餅餃子と三輪そうめんの素揚げをトッピング・奈良市)、葛城高原かも鍋(湧水を使っただし汁に鴨肉と野菜をあわせたもの・御所市)、「うだ美榛(みはる)鍋」(味噌と牛乳のだし汁で肉と魚を煮込む・宇陀市)、「飛鳥四神鍋」(2種類のうち牛乳とコチジャン味の「朱雀」がいい・明日香村)、川上源流鍋(アマゴのせんべい揚げをトッピング・川上村)というあたりだ。
「飛鳥四神鍋」(明日香村)。向かって左が玄武、右が朱雀
「川上源流鍋」(川上村)
とにかく25種類の鍋物すべて、工夫をこらしたレベルの高いものばかりで、「奈良の食」のレベルの高さには舌を巻いた。この楽しい「食」イベントは、奈良の冬の定番にできるのではないだろうか。
入賞された皆さん、おめでとうございます。出店された皆さん、ごちそうさまでした、すべて美味しくいただきました。主催された県ご関係者の皆さん、これは恒例の行事として、ぜひ長く続けてまいりましょう!
この日は「なら瑠璃絵」の初日とあって、たくさんの方が会場に足を運ばれた。朝から雪に見舞われる寒さだったので、あつあつの鍋物は、胃の腑にしみ通ったことだろう。
審査は会場からランダムに選ばれた一般審査員200人と、特別審査員(4人)で行う。私は特別審査員を仰せつかったので当日、会場へ出向き、すべての鍋物をいただいた。25種類の鍋物を食べるのは、結構大変だった。しかしいい加減な審査はできないので、いただいたレシピを参照しつつ、公正に審査させていただいた。
最秀賞に輝いた「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」(川西町商工会)
厳正な審査の結果、最優秀賞(賞金50万円)には、川西町商工会の「結崎ネブカが大和肉鶏を背負(しょ)ってる鍋」が選ばれた。おめでとうございます!次点の特別賞(賞金30万円)には、天理市商工会の「天理福ぜんざい鍋」。そして審査の過程で「この鍋にも、ぜひ賞をあげたい」という審査員特別賞に、安堵町夢あかり(安燈会)実行委員会の「あんどの芋煮(いもに)鍋」が選ばれた。つまり、
審査員特別賞「あんどの芋煮鍋」(安堵町夢あかり実行委員会)。審査用に小盛にしていただいた
最優秀賞 「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」(川西町商工会)
特 別 賞 「天理福ぜんざい鍋」(天理市商工会)
審査員特別賞 「あんどの芋煮鍋」(安堵町夢あかり実行委員会)
「結崎ネブカが大和肉鶏を背負ってる鍋」は、長さ5cmほどの結崎ネブカ(川西町特産の青ネギ)と、大和肉鶏、そして結崎ネブカを練り込んだ鶏つくねを鶏ガラスープ(醤油味)で煮込んだシンプルな鍋物だ。シンプルな鍋物だが、素材の旨さが引き立って、美味しい鍋に仕上がっていた。
これに対して「天理福ぜんざい鍋」は、アイデアが光っていた。水菜や餅、大和牛(甘辛く煮付けてある)をトッピングした小豆がゆをベースにし、その上から「天理ぜんざい」をかける。天理ぜんざいは、毎年12月の「奈良マラソン」でランナーに振る舞われる名物ぜんざいである。最初「小豆がゆにぜんざいをかけるの?」と不思議に思ったが、やってみるとこれが美味しいのだ。(スミマセン!「天理福ぜんざい鍋」は、写真を撮り忘れました。)
安堵町特産牛の霜降り肉
「あんどの芋煮(いもに)鍋」は、安堵町で毎年秋に行われている芋煮会の芋煮(同町産の里芋・青ネギ・ゴボウなどを使用)に、同町産の牛肉をあわせた鍋物である。ホクホクの芋に牛肉がよくマッチしていた。行列の長さは、25ヵ店中、ダントツであった。
「うだ美榛鍋」(宇陀市)
上記のほか私の印象に残った鍋は、出店者番号順に「曽爾高原力うどん鍋」(餅入りのうどん鍋・曽爾村)、「大峯奥駈 行者鍋」(猪鍋・上北山村)、「大和雑煮鍋」(鶏ガラベースの豆乳鍋に、豚角煮の餅餃子と三輪そうめんの素揚げをトッピング・奈良市)、葛城高原かも鍋(湧水を使っただし汁に鴨肉と野菜をあわせたもの・御所市)、「うだ美榛(みはる)鍋」(味噌と牛乳のだし汁で肉と魚を煮込む・宇陀市)、「飛鳥四神鍋」(2種類のうち牛乳とコチジャン味の「朱雀」がいい・明日香村)、川上源流鍋(アマゴのせんべい揚げをトッピング・川上村)というあたりだ。
「飛鳥四神鍋」(明日香村)。向かって左が玄武、右が朱雀
「川上源流鍋」(川上村)
とにかく25種類の鍋物すべて、工夫をこらしたレベルの高いものばかりで、「奈良の食」のレベルの高さには舌を巻いた。この楽しい「食」イベントは、奈良の冬の定番にできるのではないだろうか。
入賞された皆さん、おめでとうございます。出店された皆さん、ごちそうさまでした、すべて美味しくいただきました。主催された県ご関係者の皆さん、これは恒例の行事として、ぜひ長く続けてまいりましょう!