tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

おいしいミカンを発見!

2023年12月26日 | 日々是雑感
長年、ミカン類(柑橘類)には悩まされてきた。大和にはおいしい果物がたくさんあるが、柑橘類に限っては、どうも感心しない。紀州生まれの私は、子どもの頃からおいしいミカンに恵まれてきたので、1978年(昭和53年)に奈良に住み着いて以来、これを不満に思っていた。
※トップ写真は糖度12度以上の「味自慢みかん」。袋入りはSサイズ、右はMサイズ

仕方なく伝手を頼って、「ゆら早生(わせ)」などを故郷のミカン農家から取り寄せていた。何しろこの時期、私は「昼食はミカンかオレンジ」というほど、ミカン類を食べるのである。

しかしふとしたきっかけで、大和小泉の「産直市場よってって大和郡山店」で、おいしい和歌山のミカンを見つけ、もっぱらここで「ゆら早生」や、「アルギット(海藻)農法」で育てたミカンを買うようになった。



クリスマスイブの一昨日(12/24)もここを訪ね、店員さんに「ゆら早生は入荷していますか」「アルギットのミカンは残っていますか」と聞いていると、他のお客さんから「それ、おいしいのですか」と聞かれた。「おいしいです。ただ、ゆら早生はSサイズがお薦めです、袋が薄いですから。2Sは剥(む)きにくいです」と申し上げておいた。家で食べてみると、この日のゆら早生は特においしかったので(甘いだけでなくわずかな酸味があり味が深い)、喜んでいただけただろうと思う。

ただ「よってって」は、奈良市内の自宅からは少し距離があるので、市内でおいしいミカンが入手できないかと、探し回っていた。見つかったのが、イオンスタイル奈良(奈良ファミリー地下)の「熟(う)れっ子みかん さが美人」(佐賀県のJAさが)と、成城石井大和西大寺店(大和西大寺駅構内)の「糖度12度以上 愛媛みかん」(愛媛県のJAにしうわ)、そしてダイエー富雄南店(イオンタウン富雄南)の「味自慢みかん」(和歌山県のJAありだAQ一番みかん)だ。


ミカンではないが同日(12/24)、ダイエー富雄南店で故郷・九度山の富有柿を発見!

とりわけ「味自慢みかん」は糖度12度以上と甘く、粒の小さいもの(Sサイズ)があるので、気に入っている。なおオレンジ系では、「樹上のゼリー」と讃えられる愛媛県の「紅まどんな」が、ずば抜けて甘くておいしい。上記イオンとダイエーで販売されている。

これも品種改良を重ねたり、光センサーで糖度を測定したりと、ご関係者のご努力の賜物だろう。おかげさまで、今日もおいしいミカンとオレンジをいただきます!
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田中利典師の「自然の脅威」(朝日新聞「人生あおによし」第11回)

2023年12月25日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「自然の脅威」。2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第11回である。利典師もよくお書きであるが、西洋ではキリスト教的な考え方で、「自然は人の手によって支配するもの」とし、人間中心的な自然観が広がっている。
※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)

一方東洋では、「自然は『おのずからある』もの」「自然は神聖なもの」と考え、敬うと同時に恐れながら、常に「自然との調和」を考えてきた。それは、修験道の考え方にも通じるものである。では、全文を以下に紹介する。

自然の脅威
天変地異が続きますね。先日噴火した御嶽山(おんたけさん)は役行者が開山したと伝わっています。火山性の微動が続く東北の蔵王山も金峯山寺の蔵王権現を勧請した由縁による呼称です。蔵王権現が自然の災いを鎮める力があると信じられ、修験道が荒ぶる自然と正面から祈りを通じて対峙してきたことの証左と言えるでしょう。

東日本大震災や福島の原発事故の後、しきりに「想定外」という言葉が使われていたのが気になりました。自然はもとより想定できるものではありません。日本は四季の豊かな国ですが、自然の恩恵と脅威は常に背中合わせです。地震や津波、噴火を人間は止めることができないのです。

災害は脅威ですが、だからといって自然そのものに善悪があるのではなく、自然は常に「おのずからある」ものなののです。自分たちの勝手な物差しで自然を図ろうとせず、人間は自然の前で無力だということを忘れてはならないでしょう。

金峯山寺では東日本大震災後の1年間、地震が発生した午後2時46分に毎日鐘を突いて、これ以上の猛威を振るわないよう祈りを続けました。修験道の教えの根本には常に自然への畏怖の念があります。

神仏に守られているという謙虚な自覚を持ち、発展のあり方を問い直し、自然との付き合いをもう一度見直すために、いまこそ、修験道が1300年にわたって蓄えてきた知恵を活かすときを迎えているといっていいのではないでしょうか。
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懐かしの 昭和レトロ FOODs(1)丸美屋のふりかけ「のりたま」「すきやき」

2023年12月24日 | 懐かしい食べ物
最近はコンビニなどへ行くと、どんな味なのか見当のつかない食品が並べられていて、困惑することが多い。「スンドゥブチゲうどん」(日清・どん兵衛)、「はちみつうめ味」(カルビー・ポテトチップス)、「きびだんごグミ」(クリート)など。おいしいのかも知れないが、このようなものにオジさんは、なかなか手が出せない。



振り返ると、昭和の時代に発売されて、今もロングセラーを続けるおいしい食品は数多い。古稀を迎えたことを期に、そんな今でも手に入る「昭和レトロなおいしい食品」を思いつくまま紹介することにしたい。



初回は「ふりかけ」。ふりかけといえば、丸美屋(丸美屋食品工業)だ。丸美屋といえば「のりたま」(1960年~)だが、私は「すきやき」(1963年~)の方が好みである。「すきやき」は、当初は「牛肉すきやきふりかけ」だった。高級感があるので「牛肉」とつけたのか、はたまた北海道など地域によっては「豚肉」などですきやきをするところがあるので、そうしたのか、どちらかは分からない。


この写真のみ、こちらのサイトから拝借した

丸美屋は当時人気だったテレビアニメ「エイトマン」の番組提供をしていて、エイトマンのシールがふりかけのおまけとして封入され、爆発的な人気を博した。



今回、久しぶりに「のりたま」と「すきやき」を食べてみて、昔よりグンとおいしくなったのに驚いた。消費者の好みに合わせる格好で、着実に味や食感を改善していたのである。これなら、ご飯を何杯でもお代りしそうである。



日本人1人が1年間に食べているお米は、1962年の118.3kgをピークに年々減少していて、2022年では50.7kgと半分以下になっているそうだ。おいしいふりかけをかけて、もっとご飯を食べましょう!
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お酒がススむ!シックな「和いんと日本酒 kuriya」(奈良市東向商店街)

2023年12月23日 | グルメガイド
水曜日(2023.12.20)奈良市東向商店街で、南都銀行本店の向かいにある「和いんと日本酒 kuriya」(奈良市東向南町一番地AMIビル1F)にお邪魔した。前はよく通るが、訪ねるのは初めてである。知人と2人でお邪魔した。うかがうと、来年ではや開業20周年なのだそうだ。
※トップ写真は、お造り盛り合わせ(2人前)


この写真のみ、お店のHPから拝借した。ウナギの寝床のように、細長い造りだ

このお店を営む中川亮(りょう)さんは、「想ふ壷」の中川健(けん)さんのご長男だそうだ。なお次男さんはイタリアンのバル「オステリア オルベテッロ」(大和郡山市紺屋町10)を営んでおられる。この日は最初の1時間、お父さんにも同席していただいた。お店の公式HPには、


隣は「想ふ壷」の中川健さん


マスターの亮さん。手にするのは、埼玉県羽生市(はにゅうし)の名酒「花陽浴(はなあび)」

店主がこだわりぬいて作る◆絶品料理の数々【638円 (税込)~】
食材選びからこだわり厳選した食材のみを仕入れる店主が料理の盛り付けまで全てにこだわりをだしぬいた絶品料理の数々をお手頃価格で堪能いただけます。勿論、料理の全ては日本ワインや日本酒と合うように考えられているので満足いただけること間違いなしです。



お通し。手羽元はよく煮込まれていて、箸先でほろほろと崩れる


お父さん直伝の「牛すじ肉どて焼き串」、さすがのおいしさ!

店内のお席は木を基調とし、ゆっくり落ち着けるシンプル且つお洒落な空間。中でもテーブルのお席は最大9名様でご利用いただけるスポットライトがぽっと当たるシックな空間。一番奥のお席なので少し特別感があり、中規模のご宴会や女子会などにもってこいです。


お造り盛り合わせ(=トップ写真)。亮さんは海釣りがご趣味なので、魚介にはこだわりがある


郷(ごう)ポーク朴葉みそ焼き。これは手が込んでいる

カウンターのお席は地元の奈良をはじめとする全国の日本酒が並ぶテーブルのお席とはまた違ったお洒落空間。こちらもスポットライトを使いシックな雰囲気に仕上げています。カップルやご友人のご利用にピッタリですがお一人様でのご利用も大歓迎です。


おでんは味がよく染みて、とてもおいしい!


あつあつの大きなカキフライ

近鉄奈良線の終点である近鉄奈良駅から徒歩4分の好立地にある「和いんと日本酒 kuriya」。観光が終わった1日の締めくくりにご来店されるのも◎ お店は14時から開店しているのでお昼過ぎから美味しい料理とお酒を堪能できるのも嬉しいポイントです。



うーん、これはおいしいぞ。吟味された食材を、丁寧に調理されている。お酒の種類も多いので、これは呑み助にピッタリだ。カウンターが11席もあるので、「1人飲み」にも利用できる。

亮さん、おいしいお料理をありがとうございました。次回は1人飲みで、お邪魔いたします。健さん、ご紹介ありがとうございました。皆さん、ぜひご利用ください!
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田中利典師の「修行と法力」(朝日新聞「人生あおによし」第10回)

2023年12月22日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、「修行と法力(ほうりき)」。2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第10回である。師は山伏として厳しい山修行をすることで、自然と法力・験力(げんりき)を身につけられ、それを自坊で加持祈禱や回向法要に活用しているという。これは興味深い話だ。以下、全文を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)

修行と法力
あなたは修験者かと聞かれてたじろぐことがあります。確かに山を行じているので山伏ではありますが、験力(げんりき)、いわゆる不可思議な力を修めた者を修験者と言うなら、大した力のない私は厳密には修験者とは言えないことになります。

とはいえ不可思議な経験をしていない訳ではありません。一千座護摩供の修法中は、行中に何度も金粉が降ったことがありますし、病気平癒の効験も驚くほどありました。

験力の効果ばかりを目指すのは邪道ですが、山修行をしない山伏、験力のない修験者では話になりません。魔や邪気を祓い、護摩を焚き、霊符を使いこなすことも山伏の大切な役割です。何だか怪しい妖術師のように思われるかもしれませんが、山やお堂で厳しい修行をするのは市井の人の願いに応じるためでもあるのです。

私は京都府下の自坊の住職としても、信徒のみなさんの加持祈禱や回向法要、運勢判断や家相の相談に、個別に応じています。悪霊が見えたりはしませんが、人にまつわりつく雰囲気の良し悪しを見分ける程度の力はあります。

占いも当てずっぽうではなく、事情を聴きながら感応を得て相手にふさわしい形で伝えます。いわば霊的なカウンセリングです。まじないや占いが空前のブームですが、こんな時代にこそ、修行で培った力で庶民の願いに向き合ってきた修験道の大いなる可能性を感じます。
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