『最近のコは誉めないと伸びない』そんなことをよく聞く。話しの流れで、そのあとに続く部分が大事な場合は、ついつい聞き流すのだけれど、『最近のコは・・』の方に力点がある内容だったり、慨嘆だったりすると、反発心が湧いてくる。
つい先頃、ほぼ半世紀ぶりに会う人も多くいた同窓会に出席した。私はそれくらい昔のコだ。その席の思い出話しで、恐かった教師の体罰に話しが及んだら、つぎつぎと『こうやられた、あーやられた』の具体的なことが噴出した。もうほとんどそれらの教師は亡くなっているけれど、我ら皆が決して奴らを許していない。
要領が良いコ、悪いコ。顔色を読むのが出来るコ、出来ないコ。何でもこなせる器用なコ、何をやらせても直ぐにはやれない不器用なコ。気に入られ方を身につけているコ、まずい方にばかり行ってしまうコ。
私も定規の角でコツンとやられた話、げんこつで後頭部をいきなり殴られた話、出席簿で顔を張られた話を披露した。やられたことなどないと思われたコが『あの頃の先生ってみんな頭を叩くのよねー、今なら考えられない暴力教師が多かったわねぇ』と言うのでありました。 つづく