色んな境界標があるけれど、この境界鋲は小さいのに物々しくて権威を感じさせる。直径5cm程か。いやいやこういうのは見た目デザインもさることながら、きっちり5cmなら5cmなのかも知れない。
土地を分けるのを分筆というけれど、分筆のために一本線引きするのに30万円掛かると言われたことがある。8カ所の角がある土地を正確に2分割するなら、9カ所か10カ所の境界標を土地家屋調査士に打ってもらう必要があるのだろうか。
GPSの精度が上がったら、土地家屋調査士はだんだんと仕事がなくなったり、必要なくなるのではないか? じつは私は田舎のどこの場所かもわからない山の中に小さく小分けされた土地を何カ所か受け継いでいる。値打ちはないから、税金もほとんどかからない。でもそれがどこか知りたいと思っている。
歳も歳だし、頭も頭だし、そんな暇もないから、国家試験に挑戦なんてできない。土地の公図というのを1枚当たり400円払って法務局でとっても、土地の角角の点に緯度経度など書かれていない。私のスマートフォンには緯度経度が出る。誰でも境界の杭を打てる時代はくるのか。土地家屋調査士会の死活問題だろうけれど、そうなって欲しい。