バタフライパビリオンと名付けられた作品。
能舞台なのだそうで、地元の同級生Kは、実際に能が演じられるのを見学したと言っていた。
レフ版を組み合わせたような屋根になっていて、下向きに鏡面磨きのステンレス板が貼られている。
厚い材料を使って完璧に作り上げたら映る像に歪みは出ないだろうけれど、予算の関係か、貼り方のまずさか、そこには無頓着なのか、それも計算づくなのか、反射像が歪みまくっていた。
そこそこの台風が来ても耐えられるだろう頑丈な造りだが、2m3mと降り積もる雪には耐えられないから、冬季は羽を垂直に畳むそうだ。
畳んだ姿を見てみたい。
できたのはそんなに前ではないはずだけれど(検索したら2006年だった)、階段のペンキが剥げているし、鉄の柱にも傷がある。
雪国の風雪に曝されるとは、こういうことで普通の何倍か痛みやすい。
神明水辺公園と名付けられた自然のなかに人工的な舞台が建ち、見下ろす池には睡蓮と蒲が密生しているのだが、違和感なく調和しているように思われた。