




妻有地方には多くの城跡があり、城にちなんだ地名も多く、小学校の遠足で行った山城跡は何という名だったか思い出せないが、何しろ城跡だらけ。
信濃川の西、そのままズバリ川西という地区の奥に上野という地域があり、山の上に節黒城跡がある。
南北朝時代からの由来があり、新田一族の上野氏が城を構え、慶長年間に上杉氏が米沢に移封されるのに従った・・というようなことが検索して分かった。
17歳のときに友人と登ったのだけれど、山頂でのり巻きを食べたことくらいしか記憶になく、看板もなかったから歴史に興味は湧かなかった。
『城主の座』という作品があった。
あいにくの雨と霧で視界が悪く、天下を取った気にはなれなかった。
自然石に風景を写し取る彫刻とでもいうのだろうか。
見たときはさほどこころを動かされなかったけれど、自然そのままに遠景が彫られていて、鳶の気分で気に入りの景色を毎日眺められるなら、さぞかし良いだろうと思う。
大切な思い出の山容を創ってもらい、死後はその下に骨を埋めるようにと遺言するのも良いかもしれない。