鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

歴史を学ぶ  その①

2017年01月26日 14時50分14秒 | 懐疑・猜疑・疑義

石蕗の花・・・2017/1/26撮影。リトルボーイとファットマンを連想させる

ほとんど何もせずに日にち薬が効くのを待つ療養の身だから、いくらでも眠りほうけたら良さそうなのに、ときどきは頭が冴えて考え事をする。
昨夜、NHKドキュメンタリー(再放送)「決断なき原爆投下〜・・・」を観て、アメリカでも文民政治が機能せずに、軍の暴走が日本帝国軍隊と同様にあったことを知った。
番組の中で、原爆開発計画(マンハッタン計画)の責任者グローブスが、報告書をトルーマンに持っていったら、ルーズベルトの死で大統領になったばかりの彼は「報告書を読むのは嫌いだ」と言ったという証言に驚いた。
そうしてその応対を、マンハッタン計画の了承を得たものとして、トルーマンの投下命令もないまま原爆投下がなされる。
トルーマンはその結果を、日記では自分の責任だと嘆きつつ、アメリカ国民へのラジオ演説では『・・軍事基地である広島に投下・・・戦争の苦痛を短くするため・・・無数のアメリカの若者の命を救うために使用・・』と述べたそうだ。
投下目標地点は広島の中心の相生橋。
山で囲まれた半径5㎞は最大の破壊効果を狙ったもので、軍事基地ではない。
東京や大阪をはじめ多くの都市をB-29の大挙空襲で無差別爆撃していたのと同様でありながら、原爆一発でそれ以上の被害を一般市民に与えてしまったことの戦争犯罪をごまかすための演説がなされ、それをまだ多くのアメリカ人が信じ込まされているのだという。
グローブスは、莫大な費用を使ったマンハッタン計画の成果を得る必要があり、トルーマンは事実を捻じ曲げて結果のすべてを正当化した。
軍事と政治の本質が見えてくる。
コメント (2)
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