コロナ禍だからこうなったということをあまり感じないで過ごしているのは、元々ツルむより独り遊びを好むから。
宇治に戻った以上はこちらでも複数の用をこなすべし、と思うのだけれど、やはりわざわざマスクをしてまで出かけたくはない。
というわけで行動範囲が狭くなっているのだが、昨日は久々に8000歩超えの散歩をした。
そこで見つけたのが最初の画像の、垂直なコンクリート擁壁に生えていたハート型のコケ。
2枚目は、田舎のキュウリの葉っぱがハート型に喰われているのをこちらに来る前に見つけて撮ったもの。
葉切り虫と呼ばれるハキリバチのことは知っているけれど、切らずに破線状に穴開けする虫がいるのか不思議だが、本来の目的の道半ばで鳥に喰われたのかもしれない。
昨年、三室戸寺に紫陽花を観に行った折、立ち止まっていた小母さんが「ハート型に咲いてますよ」と教えてくれたのが3枚目。
ハート型に心動かされたりはしないのだけれど、喜んでくれる筈と教えてくれたわけで、ハートを喜ぶようなタイプに見られたということか。
それ以来も別にハート型に関心があるということはないけれど、ハート型を観たらあの小母さんを想いだす。
暇暇にもうすぐ返すというDVDを二つ観た。
一つ目は『舟を編む』という、辞書編纂の地味地道な仕事をする人々の、しっとり暗い映画。
二つ目は『危険な関係』というフランス革命前の貴族の頽廃を描いた小説の映画化もの。
『危険な関係』のようなヨーロッパの貴族ものは、なんだか退屈してしまう。
原作の小説も読んでいないのに、前半はそのように退屈してしまい、途中でやめて次の日にやっと終いまで観た。
心理劇とは言うのだが、確かに主要人物の顔の表情、目の動かし方などが、見事に微妙に揺れ動く心理を表していた。
主役の子爵の顔が陰険過ぎて好きになれなかったのが残念で、アラン・ドロンが演ったらどんなにか良いだろうと思いながら観た。