



国道のバイパスになっている広い農道を車で走っていると、ところどころにタチアオイが、すっくと立っているのが観られて気持ち良い。
赤に白に黒系赤にピンクとそれぞれくっきりしている。
ところがわが家の玄関横に昨年から自然に生えて咲いているタチアオイは、なんだか頼り無げな儚(はかな)そうな色合い。
うちに咲く花は色のはっきりしない、ぼんやりした風情にならざるを得ないのか、説明できる理由は別にないけれど。
スマホを構えて蕊を観ると、もしかして雄花、雌花があるのかと思い違いしそうになるが、花開いてから雄しべ雌しべが発達していくようだ。
マルハナバチやクマバチがよく来ているけれど、蜂の刺激で発達するのかもしれないと考える。
初めは見えない雌しべが、やがてイソギンチャクのように開いて、雄しべを探して反り返っていくように見える。
下から順に咲き上がっていくのだけれど、ムクゲのような一日花ではなくて、何日か咲き続けて雄しべ雌しべの成熟を待つのか。
子供の夏休み研究のように、観察記録をまとめ考察と結論を出したら良いのだけれど、ネット検索もせずに思いつきと憶測のみ。
薄いピンクに薄い黄緑の花は、放っておけないような雰囲気で、しかも決して触れてはいけないような危うさがある。
ところで、説明書通りの厳密さを守らなかったにもかかわらず、カスピ海ヨーグルトがうまくいった。
できたヨーグルトのスプーン1杯を種菌にして、次々どれくらい持たせることができるものか、実験することになる。
ずっと牛乳を買い続けなければならないわけで、上手にはめられている気がしないでもない。