

うちの田舎では、スベリヒユは畑に生える雑草でしかなくて、食べるということは聞いたことがない。
前にテレビ番組で食べられると知り、その後すぐに茹でておひたしにして食べたけれど、味は記憶に残らなかった。
スベリヒユは地を這うタイプなので、雑草がびっしり生い茂る場所には生えず、耕した畑にいつの間にかはびこる。
花は見たこともなく、畑の草むしりも結構しているのに、ちょっと留守にしたり見回らないでいるうちに生えている。
今回10日ほど生家を留守にしたら、かなりはびこっていた。
野菜不足なので、こいつを食べることにした。
茹でて削り節をかけてポン酢で食べたが、美味しいというほどのものではなく、ビタミンCを摂ったという充実感がない。
スマホで調べてみると、沖縄や東北地方などでは食べるそうで、アクがあるので晒すとかなんとか書いてある。
晒さなければいけなかったのか、それにスベリヒユに関しては、わが地方は東北文化圏ではないことになる。
さほど味がないので何かと混ぜて嵩を増すには良い食材ではないかと思ったが、晒すというのはどうするのだろう。
茹でてから水に浸しておくのか、それとも調理する前に水に浸すのか、そこら辺りをちゃんと書いて置いてくれないと困るのだが。
料理をいつもする人には常識でも、そういう基本がわかってなくて、でも『そっけなもんを食わんかい』と言われそうで聞くわけにもいかない。