なぜかガラスの靴の中にワインが入っている。
ガラス製ブーツの上部が絞られていて容器になっていると見るか。
これでは棒きれのような足でないと入らないじゃないかと思ったり、靴下臭いワインだったりするのかと思ったりする。
ガラスの靴と言えば、シンデレラの靴であり、プロポーズを暗示させるものであるらしい。
そのような意図のない貰い物だったそうで、年代物の呑みかけワインとなり、酸化してしまっているはず。
はやく透明な水を入れて、一輪挿しにでもしたらよさそうなのだが、いつになっても誰も呑もうとせず放置されている。
ブック型の高級酒容器を見たことがあるけれど、あれは机上の本立に本と一緒に並んでいると見栄えが良いのだろう。
ガラスの靴に入ったワインはどのように熟成していくか、呑み干すどころか味見すらしようとしない。