鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

『風の電話』を観た

2022年03月24日 09時45分45秒 | テレビ・ネット・映画


テレビを独占して観ている私に、返却日が来てるから、という抗議があって、仕方なく付き合って観た。
何の予備知識もなく、タイトルさえもいい加減に聞き流して、何の期待もせずに観始めた。
大げさな演技が全くなくて、映画だから当たり前だけれどカメラを意識した目線の不自然さがなく淡々と進んでいく。
ヒロインの少女に見覚えはなく、途中ででてきたおっさんに、アレ、三浦友和じゃないかと思ったり。
あーこの男は『おかえりモネ』や『とと姉ちゃん』の西島秀俊だな、おー西田敏行かこのじいさんは、と思ったりした。
広島豪雨の土石流の生々しい痕や、福島原発事故避難地区の荒廃、東北大震災巨大津波による破壊痕の生々しい光景がでてくる。
起きた当時の映像は使われていなくても、それらの事態は十分に想像させられ、殊更な象徴的なシーンはでてこない。
それでいて、それだからこそ、自然に涙がでてしまう良い映画だった。
作為的と感じられたら『泣かすなよ』と思うのだけれど、観終わってから感想を発することなく、ただ、ケースを撮った。
コメント (4)
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