読み流さずにきちんと読もうと思い、貸出期間を2回延長して読み終えたのが出口治明著ダイヤモンド社刊『哲学と宗教全史』。
一応読み終えてからも、トイレに持ち込んだり、ふと「あれはどうだったか、誰だったか・・」などと思いだしては開いた。
これはもう買って座右の書とすべきものと考えて、ネットにて定価で購入した。
著者にすれば、この本を入口として更なる深い知識、歴史、思索へと進むべしという入門書のつもり。
でも私にすれば、名前だけは知っているけれど、という古今東西の巨人たちが一堂に会した博物館を見学した気分。
知ったかぶりをするというより、他人の話や著述への理解力が少し向上したのではないかと嬉しい。
私が選んだわけではないけれど、返さなくてはならないからと言われ、『ジョーカー』を観た。
『バットマン』の最新作(?)にでてくるヒールにスポットライトをあてた作品。
アメリカでなければ、アメリカ人でなければ創らない映画だと思った。
『チャイナタウン』、『タクシードライバー』、『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、『カッコウの巣の上で』なんかを想い出した。
かなり強く平常心を保てる状態でないと観続けられないような暗鬱たる映画だったけれど、私が寝たきりになったら、バットマンシリーズとスパイダーマンシリーズのDVDを繰り返し観せておいたら良いからと家族には伝えた。