鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

落椿(おちつばき)

2023年03月26日 10時59分10秒 | 身の周りの植物








椿の花がどんどん落ち始めると、まだ綺麗に咲いている花があっても、樹全体を眺めるのは、ためらわれる。
茶色に変色していても、ばらばらになっていても、地面に落ちている花を観ると『おぅ』と心動かせられる。
指の短い私の手と遜色ない大きさの花がアスファルトの上に落ちていたので、思わず一緒に撮った。
毎朝か朝夕かに、この落椿は掃き拾われているのだろう、なにがしかの感慨をともなって。
不吉だったり不気味だったりもする落椿を、軽いイメージに捉えたいのか、『らくちん』と読みたがる人を知っている。
そんな読み方もあるのだろうかと検索してみたら、そういう読ませ方をしているほとんどが居酒屋だった。
東京に椿山荘(ちんざんそう)というのがあるけれど、落椿は春の季語で『おちつばき』としか読まない。
落椿を観ることの多いこの頃になって、ようやくウチのシンビジウムが咲いた。
蘭の季語は秋だそうだが、シンビジウムは季語になっていないらしい。
でも、春蘭というのは春の季語で、今頃咲くようだ。
地味な蘭で、『ジジババ』という別名もあり、生前の父親が『ジジババがどうの、エビネがどうの・・』と言っていたのを記憶している。
エビネ(海老根)も春(仲春)の季語なのに、園芸種のシンビジウムは季語になりにくいのか。
などと、落椿とウチで咲いたシンビジウムに季語を絡ませ、すこし勉強になった。
コメント (2)
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