鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

飯山城跡にて花見の敵討ち

2023年04月12日 08時34分34秒 | 旅行










三日前の帰省途中は雪が降り、ヘッドライトに薄っすら浮かぶ満開らしい桜と菜の花が続く道を残念無念な気持ちで走らせた。
千曲川の土手が国道になっていて、川側歩道の縁石に沿わせて菜の花が一直線に続き、反対側は桜並木がずっと続いている。
その話を幼友達同級生に話したら、まだ今年は行けてないから行きたいということになって話が進み、昨日は私にすれば花見の敵討ち気分ででかけた。
ところが、夜目に観て美しいはずと思い込んだ桜並木は、もう散り加減でさほど美しくはない。
少しがっかりしながら走らせて飯山市街という標識に従って折れ、桜が見える高台に何も知らないまま向かった。
それが大当たりで、枝垂れ桜が見頃なら他の桜も競い合っているような見事さの飯山城跡なのだった。
連れの二人も『高田城址公園より良い』などと大はしゃぎで、思いがけない穴場発見となった。
城は明治の初めに壊されたそうだが、他所に移築されていた城門と推定されるものを元に戻したという門があった。
屋台テントが4店だけでている芝生の大きな広場があり、敷物をして弁当を広げる人達もいて、駐車場も料金をとるなどという了見はなく開放的。
保育園か幼稚園の年中組くらいの園児15人ほどが付き添い3人に連れられてきて、滑り台で遊んでいるのをしばらく見学した。
天守閣が在ったはずの場所には神社が建っていて、そこへ登るゆるい石段に幼児と若い母親の姿があり、ほかの場所にも同じような母子を見た。
城址公園の南側には広い敷地の小学校があり、北側には高校もあるのが見下ろせて、こんな環境で遊びながら育ったら・・などと思わせる。
『人は城、人は石垣云々』を思い出し、誰の言葉だったかと確認してみると、この城は『・・武田信玄の侵攻に備え、・・信濃出陣の拠点となった・・』などと説明板にある。
市民の憩いの場となっているに違いないこの飯山城跡は現状維持を保って欲しいものだ、などと老爺心を起こさせる。
コメント (2)
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