田舎の生家にやってきて先ず一番にしなければならないのは、今冬は少なかったものの2m位は積雪のあったことによる雪害確認。
必ず起きるのが竹の雪折れで、それを防ぐためにタケノコがぐんぐん伸びて最高に達した時点で揺らして先を折っておくのだが、それでも湿った重い雪が積もると折れる。
今回は10本足らずだったが、裂けた部分は処分して、利用できる部分は枝を落として竿にする。
いっときにやるのはしんどいので、家の雪囲い板を外したり、丸太や竹竿を使って雪折れ対策に縛り付けた庭木を開放する。
周りのどこの家もやっている春先のことをやって、見た目を整えてから、ようやく一番やりたかったことをやる。
ニホンミツバチの分蜂(分封)が今春は早くて、もう栃木、群馬、福島県まで北上しているそうで、ここ新潟県でも近々だろうと焦った。
京都宇治の自宅から持ってきた誘引用のキンリョウヘン(金稜辺)はまだつぼみなので、多めに蜜蝋を箱内に塗って8箇所仕掛けた。
昨年に採蜜した箱の巣屑をきれいにしなかった部分に、紐状の虫の巣があり、養蜂の敵である巣虫(ツヅリガ=綴蛾)を発見した。
条件反射的に圧殺した後に、『シマッタ撮っておけば良かったかな』と思ったのだが、すぐにまた見つかり、合計10匹近く。
この幼虫は蜜蜂の巣を喰う我らの天敵なのだが、検索すると、昆虫食のひとつとして、食べてみると非常に美味しいとある。
採蜜のときに見つかるのは、わずかでサイズも小さいけれど、垂れ蜜を採った後に絞るまではしないので、ペール缶に保存しておくと、たくさん増えていることがある。
蛹になる直前の太ったヤツがぐい呑一杯くらいなら取れるので、茹でてポン酢でいただくというのはやってみたい。
見た目は悪いけれど、餌は蜜蜂の巣という素性は分かっているので、目をつぶって食べたら病みつきになるかも。