秋風に乗って、翅をほとんど動かさず、空いっぱいの赤トンボが漂う様子は、背負われて見たわけではないけれど、ある一瞬を場所までも限定してはっきり覚えている。
今は夏真っ盛りなので、その時季ではないけれど、いつも竹藪の日陰に必ずいるのがこれ。
アキアカネ(秋茜)は暑い夏には涼しい高山に移動し、涼しくなると降りてくるというのだが、ナツアカネ(夏茜)は移動しないタイプ。
検索して記述をみると、個体それぞれの個性というより、羽化してから赤くなっていくのだそうで、雌雄の差もあり、雄の方が赤いとか。
かなり尻尾が赤いのもいたので撮ったのだが、ボケてしまったので割愛、残念。
子どもの頃にはいつも指を回して捕まえたものだけれど、あの根気がなくなり、近づくにもよろけたりして撮るのだって難しい。
手前味噌だけれど、この画像はくっきりと写って赤トンボとは思えない端正な佇まいだ。
そうしてよく見ると、トンボ草(ツユクサ)の葉に止まっていたのだったから、花と一緒に写せたら完璧だったのに、残念。
2枚目画像は、まだ雄を背中に載せるには脱皮が必要なオンブバッタ(負飛蝗)の雌。
完全な黄緑の保護色だが、未熟な翅が白色だったなら、天使風で人気になるかも知れないのに、残念。