またまたナミテントウを撮った。目付き模様にはちゃんと目玉があったのに、この頃は白眼のヤツばかり見つかる。こいつは背の赤星が小さい。お公家さんの額に描いた眉みたいに見える。バランスが間抜け過ぎる。
2011.05.18に『告白』のこと として載せたもの
ネタバレ気味・・・
この復讐には引き込まれた。この映画を観て、頷く人と首を振る人と眉をひそめる人が居るとします、さぁあなたはどのタイプですかと問われたら、頷くタイプです、わたし。生意気なガキには我慢ができません。我慢ができないけれど、目を合わせないようにひたすら避けてるだけですけど・・・。結局我慢してるわけで、だからこの映画には強く頷いてしまう。
そんなわたしにしてみれば、松たか子演じる女教師のやり切れなさや悔しさや悲しさよりも、復讐の進展に心躍らせ、追い詰め方が期待以上に過激なものだからワクワクしながら観たのであった。
そうだ、この映画はわたしにカウンセリングをしているようだ。わたしの中に何が潜んでいるか、どういう体験が少年期や思春期にあったかを想い出させてくれる。前回のブログに、柳美里について、『何と迂闊な人間であることか』と書いた。
彼女は、自分の子への虐待シーンをYouTubeで流したそうだ。病んでいる。作家だからこそ気付けなかったのか? 止めてくれる人も、聞いてくれる人もいなかったから、ネットの不特定多数にそれを求めたのか? イジメや虐待や暴力はほとんどが再生産なのだと、物書きなら何はさておき基本中の基本だろうに。自分で実践してしまうのは反則でしょうに!!
横道にそれたので戻そう。この映画で最後あたりの松たか子の顔が凄まじかった。復讐の鬼と化した醜さという演技だったのだろう。この映画を中学校教師全員に見せたいとわたしは思いますね。特に、悪ガキにいじめられてどうしようもなくなっている先生方には。
そして、たとえばそんな悪ガキが「センセ~『告白』って映画観た?」なんて小ずるい顔をして下から見上げたら、目をゆっくり逸らして片方だけ口角を上げ「観たよ。いい映画だったね」って言ってやりましょう。
ドラマを、努力して観たことはありません。
入り込めるか、飽きて観るのをやめてしまうかどちらかです。
琴線に触れるというヤツでしょうか。
細部は忘れましたけど、部分的に印象的で忘れられない映画二つです。
我われは「見せたくないもの」をみる好奇心で感性を研いできた。
真剣にドラマと対峙していますね。