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わが家のシモクレンが決して大きく育つことのないのは、崩れた石垣の縁辺りから生えていて、雪囲いをしてやりたくてもできずに放置しているから。
育つと雪折れするのを繰り返しても、元は強いらしくて枝を何本か伸ばしては花を咲かせるのが毎年のこと。
同じ石垣に八重の山吹が垂れ下がって咲くのも今の時季。
若き太田道灌が、雨に降られて蓑(みの)を貸して欲しいと頼んだら、八重の山吹を差し出されて面食らったという逸話が有名。
『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき』兼明親王作。
本当に実をつけないのかと、ようやくこの歳になって検索してみると、確かに八重の山吹は実をつけない突然変異で昔から挿し木なんかで増やされたクローンだとか。
山吹色の黄金を夢見て植えられたものだろうけれど、実りのない結果が待っていたという名残がいつものように咲く。
ボクは橙色が好きで、クレヨンで、橙色を見ると、食べてしまいたくなります(嘘です)、そのダイダイと…ヤマブキ色は違うのでしょうか?ちょっと、黄色に近くありませんか?
君はすることがないから酒を呑むんでしょう!
と言われた言葉が、胸に刺さり、抜けません。
・・・。
紫木蓮の紫色が、しっとりと落ち着いた色味で素敵ですね。
私の周辺では、昔ながらの八重咲き山吹は、ほとんど見かけなくなりました。
これもトレンドでしょうか?
一重咲きが主流のような...時には驚くほどの大輪で咲いています。
白い一重咲き山吹には、漆黒の丸いきれいな種が1輪に4つずつ...
山吹色の一重咲きでは、まだ種を見た記憶がありません。
「山吹の実のひとつだになきぞ悲しき...」
私は、山吹には種ができないことより何より
蓑ひとつも持てないような状況の乙女の知性と教養に驚きます。
太田道灌との出会いの後、彼女はどのような人生を歩んだのでしょう...
そのようなことに思いを馳せたりします。
滝のように咲き誇る八重咲き山吹...まだまだつぼみがたくさんありますね。
橙は京都の方で時々観ますが、うちの山吹より黄色系が勝ってます。
実際の小判は手にとったことはないですが、山吹色に近いと思われます。
縁起の良い色に違いないですね。
>君はすることがないから酒を呑むんでしょう!
他にすることがあるだろう・・・って、いつも自問してるわけですか!?
呑まなきゃ良いだけのことでしょうに。
土佐日記は庶民に向けての和歌の入門書として書かれたものだと発表をしている研究者がいるようです。
平仮名は庶民に普及していて、歌も意外に普及していたのかも知れません。
>蓑ひとつも持てないような状況の乙女の知性と教養に驚きます。
時代は違いますが、樋口一葉のような女性だったのかも知れませんね。
その後に太田道灌が例の歌を知り、己の無知を恥じるとともに、どうしても彼女のことが気にかかり、訪ねてみると・・・
そう、そこからはPassyさんが描くもよし、小説家の領分になるのでしょうか。
光源氏のように、暮らしを支えたのかどうか。
どのような素性の乙女だったのかという研究もあるのかも知れませんね。
>滝のように咲き誇る八重咲き山吹
雪崩れると表現しようとおもったのですが、大げさにすぎるとやめました。
ずらっと滝のように隙間なく山吹が咲いたら、見事かも知れませんが、今まで手を加えたことがありません。
やれたら良いのですが、そんなところをお見せしたいところですが、空想だけになりそうです。
ありがとうございました。