透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

行ってみたいな青森県

2006-08-01 | A あれこれ

 哀しみ本線日本海で、津軽海峡 冬景色を見に出掛けたい。そう、演歌な冬の旅がしたいと、ときどき思う。荒涼とした冬の海を窓外に眺めながら北へ向かう・・・。こんなとき列車の中でちびりちびり飲むのは日本酒。冬の津軽、いいだろうなと憧れる。別に太宰のファンでも何でもないが。

ところで津軽といえば青森県に先日「青森県立美術館」が開館した。「新日曜美術館」でも紹介されたし、友人のブログでも読んだ。設計者はコンペで選ばれた青木淳さん。400案近くの応募があって話題になったのが確か6年前だった。

友人の文章から美術館の感想のキーワードを拾う。
「閉塞感」と「真っ白」。この美術館のコンセプトに繋がる言葉だ。

設計者の青木さんは、隣の三内丸山遺跡の発掘のための掘削溝、「トレンチ」
から想を得たそうだし、彼のめざした空間は抽象的でシンプルな「ホワイト
キューブ」だという。

奈良美智さんは自作の「あおもり犬」について、「新日曜美術館」で発掘途中の犬なのだと説明していた。足がまだ一部埋まったままだった。名前が平凡、「なら犬」とでもつけて関係者を慌てさせてもよかったのに。

開館記念展はシャガール。アメリカ亡命中に制作した、バレエの巨大な背景画「アレコ」の展示作業の様子もこの番組で紹介された。

どうやら私と同級だったブロガーさんはこの美術館にあまりいい印象を抱かなかったようだ。確かにあおもり犬の展示空間に違和感を覚えるのも頷ける、テレビでの印象だが私もそう思った。このところ地方で大きなプロジェクトが少ないこともあってか、かなり話題の建築ではある。

百聞は一見にしかず。♪行って見たいなよその国、じゃなくて冬の青森へ。

実は今週は藤森さんシリーズにしようかと思っていた。調べてみると、この美術館のコンペの審査委員長は伊東豊雄さん、委員に藤森照信さんの名前もあった!