しばらく藤森さんしている間に書店には川上弘美さんの新刊が平積みされていました。『ざらざら』マガジンハウス。
雑誌「クウネル」連載の20篇他を集めた短篇集。色んな恋愛模様。
「クウネル」に川上さんの短編が載ってますよ、知人からそう教えてもらって、ときどき書店で立ち読みをしていました。この雑誌は女性誌、ちょっとためらいながらも。
カバーの薄いクリーム色はこの作家のイメージカラーだと、勝手に決めています。『夜の公園』は、やはり夜をイメージしたのでしょうか、他の本の装丁とは雰囲気が違います。装丁だけではなくて作品の雰囲気もこれまでとは違う、と話題になりました。あの独特の「ふわふわ」感が薄らいで、なまなましいと。
『ざらざら』に収録されている「ときどき、きらいで」にははだかエプロンなどという、オジサン達(ここは断然複数!ミヤサカさんだけじゃない)憧れのシーンが登場しますが、なぜかなまなましくないのに・・・。
さて、13日の「週刊ブックレビュー」には久しぶりに川上さんが登場してこの二作品について語ってくれると、番組のHPに出ています。これは注目。
クウネル21号の「海石」は久しぶりにカワカミワールドどまん中な作品。
カワカミワールドは広い世界なのだと理解すれば『夜の公園』だって頷けます。
(注)ミヤサカさん:ラジオ番組「小沢昭一的こころ」に登場するオジサン