透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

東を向くのはなぜ?

2006-08-13 | A あれこれ

 
 
○安曇野市内にて(060813)

   夏の花
ひまわり


ソフィア・ローレンが主演した映画「ひまわり」 
戦争の悲劇、男と女の絆とは・・・
ヘンリー・マンシーニの哀愁漂う音楽。

ゴッホの名画「ひまわり
日本の生命保険会社が途方もない高額で落札して話題になった。

伊藤咲子「ひまわり娘」
確かに明るい娘だった。いまどうしているんだろう。
 ***
ひまわりは東を向いて咲く。
茎の先端に一つだけ花を咲かせる品種の場合には東を向いて咲く。
茎にたくさんの花を咲かせる品種の場合には四方八方向いて咲く。

ひまわりはその名の通り太陽の「オッカケ」。ただしそれは若いときだけで開花する頃には「オッカケ」卒業で東を向いている。オーキシンという生長促進ホルモンの作用で開花する前のひまわりは太陽の「オッカケ」をするのだそうだ。一生懸命生長しようと努力しているのだな~。

ヒトの場合、「オッカケ」は必ずしも年齢とは関係ないということを「冬ソナ」でおばさん達(中高年の女性達を便宜上こう表現させていただく)が実証して見せた。

ふだん、なにげなく見ている植物、よ~く考えてみると??なことがいろいろある。この手の??にはいつまでも興味をもちたいと思う。

ただしおばさん達の「オッカケ」には興味がな~い。

 


あのすばらしい民家をもう一度♪

2006-08-13 | A あれこれ

 
梼原(高知県)の民家(8003)



 
『住まいの伝統技術』から(下の2カット)

 以前、「芝棟」について書いた際、『茅葺の民俗学』安藤邦廣/はる書房 をとり上げた。芝棟についてその効用(機能)をきちんと説明していたので。

その後、安藤さんが共著で出した『住まいの伝統技術』建築資料研究社を自室の書棚に見つけた。この本は日本各地の伝統的な民家の調査結果をまとめたもので、カラー写真や説明図が多く見ているだけでも「ホーッ、すごい」と思ってしまう。(写真中、下)

上の写真は以前このブログにも載せたが1980年の春に私が撮ったもの。梼原は高知県の山村で確か中村から四万十川(その支流かもしれない)に沿って走るバスで2時間以上もかかるところだった。

偶然だが、同じ民家を撮影した写真がこの本にも載っている、しかもほぼ同じアングルで(写真中)。この民家はどうやら有名だったらしく別の本でも紹介されていた(私がここを訪ねたのも本の写真を見たのがきっかけだった)。

この本は芝棟についても紹介しているが、野芝を棟にのせているところの写真まである(写真下)。ちょうどそのタイミングに居合わせないと撮れないわけだが、他にも棟飾りを取り付けているところや屋根の葺き替え作業の様子を写したものも載っている。

今ではもう撮ることが出来ない写真を見ていると、このような記録をきちんとまとめておくことが後年貴重な資料になるということを痛感する。

(メモ)この本は1995年に発行された。