透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

あるこう。

2008-05-05 | A あれこれ

 **美味しく煙草を吸ったり、お酒を呑んで愉しく酔いつぶれるためには、人は健康でなければならない**  
**不健康に生きるためにはまず健康であることが必要なのである**

先日読み終えた『「おじさん」的思考』内田 樹/晶文社 から引用しました。不健康な生活を楽しむためには健康であることが必須ということなんですね。なるほど、確かに。

不健康な生活をするために健康な生活を!?
あるこーるするためにあるこう!



ま、そんなこんなで、健康のために努めて歩くようにしていますが、ケータイに記録される毎日の歩数を確認すると1,000歩に満たないこともあります(らくらくホンには歩数計の機能が付いています)。先月15日、春の高山祭に出かけましたがあの日の歩数は・・・、13,053歩。そして昨日、みどりの日の早朝ウォーキングでは4,709歩、と確認できて便利です。3月に東京した時の記録はもう残っていませんが確か3日間でおよそ5万歩! そう、東京では歩きます。



さて、ここは本町通り、松本のメインストリートです。新緑の街路樹が街並みを美しくしています。この通りの街路樹は紅葉がきれいなナナカマドです。

この店舗、なんとなく(理屈ではなく感覚的に、左脳ではなく右脳が反応したのでしょう)いいなと思いました。3分割していますがひとつの建物かもしれません。外壁の化粧直しをしたのでしょう。窓の形というか向きが何故か左だけ違います。

このくらいの建物で構成される街並みをイメージするとちょっとレトロな、懐かしい昭和が立ち上がってきます。

建物を本に喩えると通りに面するのは本の表紙だけですがその背後に分厚い本体が不可欠だと気づかされます。やはり街並みを構成する建物には重層的な時間が必要なんです。ぺなぺなのまるで映画のセットのようなにわか仕立ての、三浦展さんがファスト風土化していると評した街並みにはやはり魅力を感じません。

先日そんなことを考えながら松本城から本町通り、公園通りそして駅前から今町通りをウォーキングしたのでした。


『ファスト風土化する日本』三浦 展/洋泉社新書