透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「日日是日本語」

2019-07-04 | A 読書日記

図書カードで本を買う

図書カード4

 図書カードで買い求めた4冊目の本は『日日是日本語 日本語学者の日本語日記』今野真二/岩波書店。

書名の日日をひびではなく、にちにちと読むことは映画にもなった森下典子さんのエッセイ『日日是好日』で知っていた(過去ログ)。

新聞の書評欄に**現代語に「いちゃもん」醍醐味**と題してこの本が取り上げられていて、読んでみたいと思った。先日行きつけの書店にお願いして取り寄せてもらった。まえがきに**「今出会っている日本語」に丁寧に接しようという気持ちがうまれたように思う。丁寧に接すると気になることが増す。(中略)名づけて「日本語いちゃもん日記」。(後略)**

書評欄のタイトルのいちゃもんが「 」付き表記になっているのはここから採っているからなのかもしれない。なかなかおもしろそうだ。


レイ・ブラッドベリの『華氏451度』を読み終えてから読みたい。いや、先に読もうかな。


 


「華氏451度」を読み始める

2019-07-02 | A 読書日記



 レイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』は1953年に刊行された。この長編小説のことを知ったのは大学生の時だったと思う。友人から教えてもらったような気がする。あるいはその時にざっとあらすじを追うように読んだのかもしれないが記憶にない。

いつか読みたい、いや読まなくてはならないと思っていながら時は流れ・・・。4年前の15年に新訳版の文庫本(ハヤカワ文庫)を買い求めてはいて、ようやく読み始めた。 

パナソニックメロディアスライブラリーというラジオ番組(TOKYO FMで毎週日曜日の午前10時から放送される番組)で何年か前に作家の小川洋子さんがこの小説を取り上げて解説していた。

この有名な作品は「読んだ」というだけで満足できる。ブラッドベリには『火星年代記』という作品もあり、傑作と評されている。この作品も読まなくては。「いつ読む?」「いつか、いや今年」



 


「マクロ経済スライド」

2019-07-01 | A あれこれ



 信濃毎日新聞2019年6月28日付朝刊に上の見出しの記事が掲載された。日本総合研究所主席研究員の寄稿者は金融庁金融審議会の老後に必要な資産2千万円という試算は楽観的だと指摘している。

無職の高齢者世帯は支出に対し、収入(年金)が月5.5万円足りない。5.5万円×12ヶ月×30年=1980万円となり、約2000万円不足する。この単純な試算には2004年に導入された「マクロ経済スライド」の影響が織り込まれていない、だから楽観的だという指摘。

マクロ経済スライドって何? 

最近年金問題で時々目にするようになったこの言葉、記事には**年金の給付水準の抑制を図る仕組み**という説明がある。年金は消費者物価の伸びから一定割合を差し引いた値でしか引き上げられないルールに改正されたとのこと。これは年金財政を持続させるために採られた。消費者物価の上昇率と同じように支出が増えていっても年金はこの上昇率を下回る率でしか増えていかないから不足額が拡大していく・・・。このことを勘案すれは、必要な資産は約2800万円になるという指摘。

記事は次のように結ばれている。**(前略)公的年金、貯蓄、就労という三つの方法をいかに組み合わせて老後に備えるのか、建設的な議論を進めるべきである。** しかし貯蓄と就労について考えることができるのは老後を迎えるのが何年も先という前提だ。だが、それまでのキリギリス生活をアリさん生活に変えるのは難しい。

まあ、老後期間30年という仮定を20年、いや半分の15年として5.5万円×12ヶ月×15年=990万円 約1000万円という計算で可、というか妥当、としておこう。 この方が精神的に良い。