透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

1205 岡谷市湊の火の見櫓

2019-07-27 | A 火の見櫓っておもしろい


1205 岡谷市湊 湊小学校 4脚4〇〇型 撮影日190727

 本の中に入れるコラムに諏訪湖の水陸両用バスの写真を載せたかった。今朝、塩尻峠を越えて岡谷へ。諏訪湖の南側を走行、バス発着所のSUWAガラスの里へ向かう途中でこの火の見櫓を見つけた。

上諏訪駅前で、新しい諏訪市のマンホール蓋、水陸両用バスを撮り、サンリツ服部美術館で国宝の茶碗を鑑賞。帰りに火の見櫓を観察した。4脚4〇〇型の背の高い火の見櫓だ。見張り台とよく似たデザインの踊り場がある。



雨が激しくなって、じっくりカメラを構えることができない。見張り台の手すりに「火の用心」のパネルを取り付けてある。屋根下に半鐘は無いようだ。



踊り場に半鐘を吊り下げてある。踊り場までは手すり付きの外付け梯子を登るようになっている。踊り場部分の櫓は4方ともブレースを設置しないで脚部のような形にして開口を確保してある。



やや短めの脚だが、形は良い。


 


― 認識論

2019-07-27 | A 火の見櫓っておもしろい

 今日(190727)、諏訪まで出かけてきた。目的は上諏訪駅前の歩道に設置された新しいマンホール蓋を見ること(前稿)と、諏訪湖の水陸両用バスの写真を撮ること、それからサンリツ服部美術館で国宝の茶碗(本阿弥光悦作:白楽茶碗 銘不二山)を鑑賞することだった。



2012年9月23日に載せた記事(友人のKちゃんとの会話シリーズ)に手を加えて再度載せる。

「Kちゃん 久しぶり。待たせてごめん」

「あ、いえ、私も今来たところでまだ注文もしてません」
「あ、そう?何にする?」
「アイスコーヒーがいいな」
「すみません。アイスコーヒーとホットコーヒーお願いします。それからチーズケーキふたつ」
「U1さん、先日新聞に載ってましたね(*1)。見ましたよ。火の見櫓の写真が何枚も。見開きで大きく載っていて、びっくりしました」
「あの記事を見た人からメールをもらったりしてね。これで火の見が日の目を見ることになればいいけど、ってオヤジギャグじゃなくて。まあ、興味を持ってくれる人は出てくるかもね。Kちゃん、この写真見て」
 

諏訪湖の水陸両用バス 

「あ、これって諏訪湖の水陸両用バスですよね」
「そう、水上を走っていてもバス。これって水陸両用船ってどうして言わないんだろうね」
「え~、だってバスの形してるじゃないですか・・・」
「じゃ、さ、遊覧船の形をしていて、船底に車輪が付いていたらどうだろうね」
「え?見たことないから分からないですけど・・・、水陸両用遊覧船、ですかね」
「それって、つまり何であるかということを形というか、見た目、外観で判断しているってことだよね」
「そうですね。でも普通そうじゃないですか?」
「じゃあ、普通の住宅をカフェに改装している途中の建物はどっち?住宅?カフェ?」
「え~、どっちだろう。完成していないんだからまだ、住宅なのかな。違うかな。でもどうしたんですか。こんなこと聞いて」



「この写真、見て」
「あ、これって新聞に載ってた火の見櫓ですよね。確か大町の神社の」
「そう。でもこれは火の見櫓じゃないらしい・・・」
「え?どうして・・・、違うんですか?」
「これは太鼓櫓といって、神社の祭りの時なんかに、ここで太鼓を叩くんだろうね。だから、用途が違う」
「あっ、分かった。いままでの質問って、これに関係していたんですね。湖面を航行していても船ではなくてバスだって思うとか、住宅なのか、カフェなのかと同じ問題」
「そう、人はものをどのように認識するかという問題。機能というか用途ではなくて外観で判断してしまう傾向がどうしてもあるということのいい例かなぁ。ここに半鐘を吊るしてあったらどうだろうね。誰が見たって火の見櫓だって思うよね。でもその半鐘は飾りで、本当は太鼓櫓なんだろうね」
「う~ん、そうなんでしょうね。でも何かの事情でここで太鼓を叩かなくなったら?」
「その場合は何なんだろうね」


*1 2012年9月18日付タウン情報(現MGプレス)に掲載された。

 


諏訪市の新しいマンホール蓋

2019-07-27 | B 地面の蓋っておもしろい


諏訪市の新しいマンホール蓋 撮影日190727

 しばらく前、諏訪市の新しいマンホール蓋のことを新聞記事で知った。

諏訪市では昨年(2018年)の秋に実施したマンホール蓋のデザイン公募で選ばれた作品で新しいマンホール蓋をつくり、JR上諏訪駅前の国道20号沿いの歩道に設置したという。今朝出かけて見てきた。

カラー蓋には諏訪湖、花火、高島城がデザインされている。鮮やかな蓋だ。この蓋には作者のメッセージが示されているとのこと。

諏訪湖の魚で「ミンナデ」、高島城の石垣で「キレイ」と表現している。諏訪湖をきれいにしていこうという作者のメッセージだという。よく見ると「キレイ」の右に「ナ」がある。

「ミンナデキレイナ」に左下の「すわし」を続け、「ミンナデキレイナすわし」と私は読み取った。

この新しいマンホール蓋はマンホール好きな人、マンホーラーでもまだあまり取り上げていないようだ。