透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 「倉庫またぎ」

2019-07-15 | A 火の見櫓っておもしろい

辰野町平出の火の見櫓


(再) 辰野町平出 4脚44(倉庫またぎ)型 撮影日190715

倉庫をまたいで立つ火の見櫓。見張り台の高さは約9メートル、総高は約12.5メートル。脚のスパンは3メートル。火の用心の看板がついている。





この開口と手すりから、梯子は建設当初正面に設置されていたことが分かる。



倉庫の正面側にはブレースが設置できない。替わりに方杖を入れて補強している。


倉庫またぎの様子

付け替えられた梯子、ブレースが邪魔で何とも不自然だ。



 


1202 かわいい!

2019-07-15 | A 火の見櫓っておもしろい

岡谷市川岸東の火の見櫓



1202 岡谷市川岸東 撮影日190715

 この火の見櫓には「かわいい」という形容が相応しい。かわいいと思わせるのは櫓にちょこんとくっ付いている見張り台(と言っていいのか判断に迷うが)。こんなかわいい火の見櫓、初めて見た。高さはおよそ6メートル、見張り台の高さはおよそ3.3メートル。



下から見上げて見る。ホームベース型の床を方杖が支えている。

こんなのがあるから、火の見櫓巡りはやめられない。火の見櫓の世界に出口なし。



 


1201 岡谷市川岸西の火の見櫓

2019-07-15 | A 火の見櫓っておもしろい


1201 岡谷市川岸西 4脚4(1面持出し)4型 撮影日190715

 岡谷市から辰野町に至る長野県道14号沿いの岡谷市川岸の集落にも火の見櫓が何基か立っている。この辺りの集落は天竜川(天龍川は旧表記)沿いの斜面に形成されているから、火の見櫓の見張り台からは地区全体が俯瞰できるだろう。ということは、逆にこの火の見櫓は遠くからでも良く見えるということだ。



勘を頼りに狭い道を登って行き、一度引き返すなどしてこの火の見櫓に行きついた。まず、見張り台の形に目が行った。櫓の周りに持ち出すのではなく、1面だけ持ち出している。鋼板製の床面の先を突いている方杖が目立っている。これがこの火の見櫓の特徴と言ってよいだろう。

見張り台床面の高さは約11メートル、総高約14メートル、脚のスパンは1.8メートル。


踊り場の床も鋼板製



上の写真でもガセットプレートと脚の下端に孔が確認できるが、脚部の正面だけ、ブレースを外して(取り付けないで)開口するという大胆な処理。この梯子にも板を当てて登れないようにしてある。



接合部にリベットは使われておらず、すべてボルト。プレートの右下の孔はブレース用。



 


1200 岡谷市川岸東の火の見櫓

2019-07-15 | A 火の見櫓っておもしろい


1200 岡谷市川岸東 4脚44型 撮影日190715



 岡谷市川岸東地区の集落内に立つ火の見櫓。狭い生活道路を進んで行きついた。背が高く、見張台床面の高さ約13メートル、総高16.5メートルほど。脚スパン2.7メートル。

火の用心の看板を取り付けてある。岡谷市内の火の見櫓の梯子には板を取り付けて登ることができないようにしてあることが多いようだ。


よく目立つ大きな蕨手


踊り場にも半鐘を吊り下げてある。



接合部はリベットとボルトを併用している。どのように使い分けているのだろう・・・。ガセットプレートと柱材とはリベット接合、ガセットプレートと横架材(水平部材)及びブレースとはボルト接合、ということだろうか。なぜ?



設置してある銘板により昭和43年(1968年)の建設であることが分かった。脚は正面のみで、他の3面はブレースを付けてあり、櫓部分と同じ扱いをしている。


 


1199 岡谷市山下町の火の見櫓

2019-07-15 | A 火の見櫓っておもしろい


1199 岡谷市山下町 間下区民センター 3脚(3柱)〇3(櫓内)型 撮影日190715

 下諏訪町から岡谷市を経て辰野町に至る長野県道14号沿いの地域は自宅からそれ程遠くはない。だが出かける機会はほとんどなかった。3連休の最終日(15日)に出かけてきた。

カーナビ嬢のガイドに素直に従って、塩尻峠を越えて岡谷市入り。長野県道254号を走行していて、右側の脇道にこの火の見櫓が立っているのが見えた。そのまま通過してから引き返す。間下区センター(上の写真に写っている建物)の駐車場に車を停めて、観察した。







簡素なつくりの火の見櫓だ。屋根直下に床面があるが、低過ぎて立つことはできない(高さは1メートルくらいだろう)。どのように使うのだろう。この床に梯子の方を向いて腰かけて半鐘を叩くのだろうか。向きを変えて腰かけるのも結構大変なような気がする。



脚無し


 


「日本の思想」丸山真男

2019-07-15 | A 読書日記

図書カードで本を買う

図書カード6

 丸山真男の『日本の思想』岩波新書に収録されている「である」ことと「する」ことをまた読みたいと思った。この論考は2012年11月にも読んでいる(過去ログ)。なぜ、読みたくなるのだろう・・・。

自室の書棚にこの本を探したが、見つけることができなかった。昨日(14日)イオンモール松本で映画を観た後、未来屋書店で買い求めた。

奥付けを見ると1961年の発行で、2018年になんと第105刷発行となっている。名著は読み継がれていく。本離れが指摘されて久しいが、私は本の無い生活なんて考えられない。『華氏451度』に描かれた社会はディストピアだ。

**現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追求していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。** カバー折り返しの本書の内容紹介文。

やはり図書カードで買い求めた『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子/新潮文庫、どちらを先に読もう・・・。ここは購入順にするか。