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■ 「ちょっと大きな模型展」の会場で111枚目の名刺をKさんに渡した。情熱を持って建築と関わっている人との語らいは楽しい。
■ 知人のKさんが建築模型展を開催することをしばらく前の新聞で知った。最終日の今日(21日)、会場の豊科近代美術館まで出かけてきた。「ちょっと大きな模型展」と題した作品展だが、展示されているのは「かなり大きな模型」だった。
会場には3つのプロジェクトの模型が展示されていた。久しぶりに楽しいプロジェクトの模型を見て、ワクワクした。
□ こどもが輝く安曇野プロジェクト
JR豊科駅前を計画地に設定した複合施設。上の模型の一番奥に豊科駅のプラットフォームの屋根が写っている。豊科駅とは地下通路で直接繋がっている。
円形の広場を中心に据え、それを囲み、そして重なるように配置したいくつもの空間で構成されている。子どもたちを中心に、人びとを繋げることを意図して計画された情報発信・体験学習の場。
こんな変化に富んだ建築空間が実際に出来たら楽しいだろうな・・・。JRと安曇野市の共同プロジェクトでどうだろう。
三日月を重ね合わせたような模型の右側の屋根の下には体験学習室が配置されている。家具まで作ってある。
□ 緑でつながるヨリミチ
JR南豊科駅前に構想されたプロジェクト
屋根を取り除いて内部を見る
カフェを中心に据えた空間が人びとを繋ぐ。
農家のおばちゃんたちが、学校帰りの高校生たちが、子育て中のママたちが歓談する・・・。他にもここで展開されるシーンが目に浮かぶリアルなプロジェクト。実施設計に移せそうな平面図も展示されていた。
Kさんに会場内での写真撮影、ブログ掲載の許可を得ました。
■ 今朝(20日)、スタバで朝カフェ読書をする。今朝の定員さんもオーダー不要、ホットのショートをマグカップでサービスしてくれる。2階のいつもの席で『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子/新潮文庫を読む。神奈川県の栄光学園の中高生の歴史好き17人に対して行われた5日間の集中講義の記録だ。
高校生の時に受けた日本史の授業の補習(?)のつもりで読み始めるも、レベルの高い講義で、加藤先生の質問にズバリ答えることができない・・・。
**(前略)戦前の日本の憲法原理ってなんでしょう。戦前期の日本社会を成り立たせていた基本的な秩序とはどういうものか。事後的に見れば、アメリカが戦争の勝利によって、それを変えたということになります。最も簡単にいえば、二文字から三文字で表現できてしまう言葉ですが、なんだかわかりますか。**(52,3頁)
この問いには二文字から三文字をヒントに当てずっぽうで「国体」と答えた。正解だった。 **戦前期の憲法原理を一言でいえば「国体」でした。「天皇制」といいかえてかまいません。(54頁)
**ところで、リチャード三世ってとても有名ですが、なにで知られている人物でしょうか。** (73頁) ??
答えはシェイクスピア。栄光学園の生徒はすぐ答えている。**すぐ出てくるところが、栄光学園の生徒、恐るべしであります。**と加藤先生。
とにかく最後まで読むことにする。
■ 目次を見るとページ数を横向きに表示している。なぜ通常通りの表示にしなかったのだろう・・・。