透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「日本一おかしな公務員」

2019-07-25 | A 読書日記

図書カードで本を買う

図書カード8
朝カフェ読書@スタバ 190724

 『日本一おかしな公務員』山田 崇/日本経済新聞出版社を読み終えた。

この本を読んで思った、人を外見で判断してはならぬ。本然り、カバーデザインで判断してはならぬと。

山田さんは塩尻市役所の職員として、いくつものプロジェクトに関わってきているそうだが、本書でそれらの内容について紹介している。紹介されている考え方や方法は様々なところに活かせそうだ。ただし、山田さんのような情報発信力(プレゼン力)、人のネットワークをつくる力、実行力などを備えた人材が欠かせないだろう。

**仕事をするのは週40時間。残りの128時間を使う覚悟をもてば、どんな冒険だってできる。**(85頁) こんなことを考えたことがなかった。なるほど、確かに。

**「自分で考えて行動する職員があまりに少ない。山田も失敗を恐れず、一歩踏み出してみろ。責任は俺がとる。一歩、二歩、三歩踏み出せ。もし俺が思っている方向と違ったら、三歩目でちゃんと肩をたたいてやるから」**(71頁) 山田さんは素晴らしい上司とも出会っている。この件(くだり)に朝カフェで涙してしまった。

**いきなり移住すれば、失敗する可能性が高い。塩尻はネクストバッターズサークルでいい。**(180頁) この発想がすばらしい。

この本には何人も実名で登場する。その中に、以前私が火の見櫓についてちょっとしたレクチャーをした時にお世話になった信州大学の先生や学生さん(当時)の名前もあり、びっくりした(過去ログ)。人はあちこちで繋がっているものだ。




8月5日(月)夜7時から塩尻の中島書店高原通り店で再度出版記念イベントが開催される。また参加しよう。