和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

親日・友好。

2008-05-03 | Weblog
産経新聞2008年5月3日。つまり今日なのですが、その6ページ目に古森義久氏と黒田勝弘氏の文が載っております。黒田勝弘氏のは「ソウルから」という短いコラム。そこに「韓国で『親日』というと、単に『日本と親しい』という意味ではなく、今なお日本統治時代の昔、日本支配に協力し民族を裏切ったという『売国』『民族反逆』の意味になっている・・今でも『親日派』というのは人をおとしめる最大の非難言葉だ・・」とあります。
ワシントンにいる古森義久氏のコラムは「緯度経度」。
まずこう語っておりました。
「・・いま国際舞台で展開されている現象は実は『中国問題』なのだ、と。私たちが現在、直面しているのは
『聖火リレー問題』でも『オリンピック問題』でもない。
『チベット問題』とか『人権弾圧問題』と呼ぶのも核心を外してしまう。
中国という異質の大国の台頭にどう対応するかという
新たな課題の劇的な提示こそが真実なのである。」
そしてワシントンからテレビ中継で見た長野の映像を語るのでした。
それは中国・日本の国旗について明瞭に指摘して語って印象的です。
「いかなる事情にせよ、自国の国旗をこれほど多数、これほど傍若無人に、他の主権国家の内部で振り回す国や国民がほかにあるだろうか。中国の異質性や特殊性はこの光景に凝縮されていると思った。同時に他国の国旗を自国領内でこれほど誇示されても黙したまま、という国もほかにあるだろうか、といぶかった。」
「だからワシントンからみる長野の映像は中国の国際的な異質性だけでなく、日中関係の特殊性をも印象づけた。米国産の有害牛肉はすぐに輸入を禁じても、中国産の毒ギョーザにはなんの措置もとらない。度重なる反日デモの破壊行為で中国領内の自国関連施設が実害を受け、自国の国旗が何度も焼かれても、断固たる対応はとらない。日本のこんな対中態度は『友好』という虚ろな標語に長年隠され、抑えられてきたゆがみの集積でもあろう。」

さて古森義久氏は、ここで終わらずに、対処療法へと言及するのを忘れておりません。

「米国では中国との関与を強調しながらも、その異質性や不透明性を警戒し、政府が『中国の軍事力』や『中国のWTO(世界貿易機関)規則順守状況』の報告書を毎年、公表する。中国の人権やテロ支援についても調査結果を発表する。議会の中国の調査・研究はさらに徹底している。・・・議会の常設機関では『米中経済安保調査委員会』が両国間の経済や安保のあらゆる課題を『米国の国家安全保障にとって』という観点から点検する。・・・・・」

そして最後に「日本もそろそろ・・・」と、聖火リレーの騒動から、これからの取り組み課題を指摘しておられるのでした。

貴重な「親日・友好」論になっております。
漠然とした「親日・友好」の広辞苑的意味を払拭してくれて
あまりあるコラムでした。

長野の聖火リレーの映像は私も見ておりました。
私が印象に残った言葉は、
アナウンサーらしき人が、中国人留学生に
質問する。するとすかさずその質問に対してチャイナの人は
「もっと勉強しなさい」(言葉はこうではなかったようでした)と報道陣を叱っておりました。
うん。もっとチャイナを勉強しよう。
コメント
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