10月3日の産経抄が興味深い。それでつい
朝日新聞だけしか、読んでいない方に
教えてあげたくなる。
はじまりは
「民主党は、藪をつついて蛇を出してしまった。
ジャーナリストの櫻井よしこさんがNHK番組で
岡田克也代表について述べた発言に撤回と謝罪を
求める質問状を送り、手厳しい反論をくらったのである。
かえって自分たちの無定見ぶりをさらす結果となった。」
おわりの箇所は、
少し長く引用。
「そもそも民主党にも、行使容認論者は少なくない。
野田佳彦元首相は著書で『やはり認めるべきだ』と
明言する。玄葉光一郎元外相は平成25年11月の
シンポジウムで赤裸々に本音を述べていた。
『(憲法)解釈見直しは、自民党政権のうちに
きちっとやってほしい』。前原誠司元外相や
長島昭久元防衛副大臣も行使容認派だ。
今回の安全保障関連法の審議での奇観は、
こうした人たちが、積極的に声を上げたり、
感情論にとらわれた同僚議員らをたしなめたり
する場面がほとんどなかったことだ。
結局、安保関連法を憲法違反だと批判するためには、
内なる行使容認論は都合が悪く、
引っ込めざるをえなかったのだろう。
民主党は今夏、流動的で急変する国際環境に
向き合う安保政策の選択肢を失った。
このまま硬直化して旧社会党化するようでは、
二度と政権は担えまい。」
興味深いので
10月1日の産経新聞をひらいて見る。
そこに「民主党抗議への櫻井氏の反論(全文)」
が掲載されているのでした。
そこからも少し引用。
「17年7月号の『中央公論』誌上で、
読売新聞編集員の橋本五郎氏の取材を受けて・・・
・・・・・
岡田『そうだ。集団的自衛権の議論にすると、
神学論争に陥ってしまう。また、集団的自衛権を
安易に認めてしまうと、地球の裏側であっても
行使できるということになりかねない。
仮に集団的自衛権を憲法なり法律なりで認める
としても、きちんと制限を明示したほうがいいだろう。
いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。
そして、最後にはその時々のリーダーが政治生命を
賭けて決断しなければならない』
・・・・・
事実上、集団的自衛権は必要だと言っているとの
私の理解は間違っていないと考えます。
ところが、今年6月17日の党首討論で岡田氏は
『集団的自衛権の行使は要らないんです』と断定して、
発言を締めくくりました。これは180度の転換では
ありませんか。」
永栄潔著「ブンヤ暮らし三十六年」(草思社)
に、岡田克也氏が登場する場面がありますので、
この機会に引用することに。
「イオングループの岡田卓也前会長とは、
前身のジャスコ社長時代によくお会いした。・・・
余談を続ければ、岡田さんの次男坊、克也・元副総理には、
1993年の春先、ローマ在住の塩野七生さんから
『近く日本に行くので、各党の若手議員と話をしたい』と
言われて座談会を設定した折、当時、自民党の一年生議員
だった克也氏に出席してもらった。党本部の推薦だった。
社会党は松原脩雄氏、公明党は東祥三氏を指名した。
塩野さんは当時、大作『ローマ人の物語』を執筆中だった。
愛読しているという松原さんや東さんが塩野さんと息を合わせ
るなか、克也氏は塩野さんが何を語ろうが、
『なぜ、そうした発想になるのか、それが分からない』
『現実の世界は、塩野さんがおっしゃることと反対』と、
克也氏的『原則』を譲らず、仕舞には中座してしまった。
・・・・」(p160~161)
朝日新聞だけしか、読んでいない方に
教えてあげたくなる。
はじまりは
「民主党は、藪をつついて蛇を出してしまった。
ジャーナリストの櫻井よしこさんがNHK番組で
岡田克也代表について述べた発言に撤回と謝罪を
求める質問状を送り、手厳しい反論をくらったのである。
かえって自分たちの無定見ぶりをさらす結果となった。」
おわりの箇所は、
少し長く引用。
「そもそも民主党にも、行使容認論者は少なくない。
野田佳彦元首相は著書で『やはり認めるべきだ』と
明言する。玄葉光一郎元外相は平成25年11月の
シンポジウムで赤裸々に本音を述べていた。
『(憲法)解釈見直しは、自民党政権のうちに
きちっとやってほしい』。前原誠司元外相や
長島昭久元防衛副大臣も行使容認派だ。
今回の安全保障関連法の審議での奇観は、
こうした人たちが、積極的に声を上げたり、
感情論にとらわれた同僚議員らをたしなめたり
する場面がほとんどなかったことだ。
結局、安保関連法を憲法違反だと批判するためには、
内なる行使容認論は都合が悪く、
引っ込めざるをえなかったのだろう。
民主党は今夏、流動的で急変する国際環境に
向き合う安保政策の選択肢を失った。
このまま硬直化して旧社会党化するようでは、
二度と政権は担えまい。」
興味深いので
10月1日の産経新聞をひらいて見る。
そこに「民主党抗議への櫻井氏の反論(全文)」
が掲載されているのでした。
そこからも少し引用。
「17年7月号の『中央公論』誌上で、
読売新聞編集員の橋本五郎氏の取材を受けて・・・
・・・・・
岡田『そうだ。集団的自衛権の議論にすると、
神学論争に陥ってしまう。また、集団的自衛権を
安易に認めてしまうと、地球の裏側であっても
行使できるということになりかねない。
仮に集団的自衛権を憲法なり法律なりで認める
としても、きちんと制限を明示したほうがいいだろう。
いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。
そして、最後にはその時々のリーダーが政治生命を
賭けて決断しなければならない』
・・・・・
事実上、集団的自衛権は必要だと言っているとの
私の理解は間違っていないと考えます。
ところが、今年6月17日の党首討論で岡田氏は
『集団的自衛権の行使は要らないんです』と断定して、
発言を締めくくりました。これは180度の転換では
ありませんか。」
永栄潔著「ブンヤ暮らし三十六年」(草思社)
に、岡田克也氏が登場する場面がありますので、
この機会に引用することに。
「イオングループの岡田卓也前会長とは、
前身のジャスコ社長時代によくお会いした。・・・
余談を続ければ、岡田さんの次男坊、克也・元副総理には、
1993年の春先、ローマ在住の塩野七生さんから
『近く日本に行くので、各党の若手議員と話をしたい』と
言われて座談会を設定した折、当時、自民党の一年生議員
だった克也氏に出席してもらった。党本部の推薦だった。
社会党は松原脩雄氏、公明党は東祥三氏を指名した。
塩野さんは当時、大作『ローマ人の物語』を執筆中だった。
愛読しているという松原さんや東さんが塩野さんと息を合わせ
るなか、克也氏は塩野さんが何を語ろうが、
『なぜ、そうした発想になるのか、それが分からない』
『現実の世界は、塩野さんがおっしゃることと反対』と、
克也氏的『原則』を譲らず、仕舞には中座してしまった。
・・・・」(p160~161)