和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

講座参考本⑳

2024-08-13 | 安房
鎌田浩毅著「日本の地下で何が起きているのか」
 ( 岩波科学ライブラリー・2017年 )をひらいてみる。

鎌田氏の文は切れ味よく、飲みこめるのですが、いけません。
「首都圏周辺の活断層・・」(p54)という図があります。
関東の茨城・埼玉・東京・神奈川・静岡・千葉のはいる地図が
そこにあるのですが、何とまあ、千葉県の下、安房の箇所が
その地図から見事にカットされております。

うん。私は「安房郡の関東大震災」と題して語る予定なのに、
その安房郡が千葉県もはいっている地図からカットされている。

はい。新しく出た本ではどうかとめくってみると、
鎌田浩毅著「揺れる大地を賢く生きる」(角川新書・2022年10月10日発行)
にも、ほぼ同じ図がある(p43)。その図に題された言葉は
「関東南部の活断層と過去に起きた大地震の震源。」として
M7以上を中心に記されておりました。

はい。私がこれから話そうとする安房郡は、
蚊帳の外ならぬ、関東の地図の圏外でした。

はい。それだからなのでしょうね。今まで、
「安房郡の関東大震災」というテーマで語る方を知らなかった。


まあ、それはそうとして、
鎌田浩毅著「日本の地下で何が起きているのか」から
気持ちいいフレーズを引用しておきます。

「特に、震度7がどういう状況をもたらすかが
 あまり知られていないのは、非常に危険である。
 震度の階級では7が最大であるが、
 その揺れは震度6強とは大きく異なる。

 震度6強では固定していない家具が転倒するが、
 震度7ではピアノやテレビが空中を飛んで壁に激突する。

 人は震度7の中ではまったく動くこともできず、
 ただうずくまっているだけである。        」(p55)



コメント (2)
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