和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

震災の青年団のエピソード

2024-05-16 | 安房
『安房震災誌』に、青年団の活動をとりあげた箇所があり、
そこからの引用をしておきたい。

その活動を引用してゆくまえに、
大正13年3月1日に県知事より指令があった文面からはじめます。

「   安房郡連合青年団
  其団震災に当り東京方面よりの罹災民を救護したるにより
  金四百五十六円を支給す。
        大正13年3月1日  千葉県知事 齋藤守圀  」(p292)

「・・・4月9日を以て、関係町村青年団長に此の指令を共に
 現金交付の手続きを為したが、関係青年団にては・・保田町青年団は、

 地理上の関係からして、東京方面よりの罹災民を救護したので、
 他の被害激甚地方の青年団も、自町村相互救助に、
 被害の軽微なる町村の青年団も、亦た他町村罹災民の救護に、
 均しく多大の費用と労力を費やしてゐるのであるから
 東京方面からの避難民を救護した町村の青年団のみが、
 此の恩典に浴するは、他の青年団に対して情誼に適するものでない。

 といふ理由の下に、支給金は全部聯合青年団の経費に充当されたし
 との寄付申込みをしたので、連合青年団は、その意を容れて之を
 受納するに決した。

 東京方面よりの避難民救護団体は、・・8団体である

  保田町青年団、和田町青年団、江見村青年団
  太海村青年団、鴨川町青年団、東條村青年団
  天津村青年団、湊村青年団             」(~p293)


はい。この次は、安房の関東大震災の青年団の活動を紹介します。

 
   


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