「日本わらべ歌全集12」(柳原書店)は、「愛知のわらべ歌」でした。
昨日は、主なき家の道路に面した箇所の雑草取りなどで。
はい。半日仕事。これから寒くなれば、雑草も生えない。
そう思っているのですが、年内にまた伸びてくるかもね。
寒くなるといえば、このわらべ歌が思い浮かびます。
ここには、愛知のわらべ歌から引用。
大さむや小さむや ( 寒気 )
大さむや 小さむや
山へ頭巾(ずつきん) おいてきた
とりに行(ゆ)こうか 戻ろか
みかんの皮でも かぶれかぶれ
( 東海市名和町 )
「 『 大さむ小さむ 』とうたい出すわらべ歌は全国各地で見られる。
『 尾張童遊集 』(天保2年)にも
『 寒き時いふ詞 』として次のようになる。
『 ををさむ小さむ猫の皮ひッかむれ、又山から小僧がないて来た 』。
【類歌】 大寒小寒、山から小僧がとんできた、
山は寒いと泣いてきた、泣いてきた。 ( 尾張西部 )
大寒小寒、山から小僧がやってきた、
何と言うてやってきた、寒いと言ってやってきた。
( 東三河=蒲郡市 ) 」
( p160 「日本わらべ歌全集12・愛知のわらべ歌」 )
あれれ。相撲という言葉もでてくる、地口歌がありました。
みかんきんかん ( 地口歌 )
みかん きんかん 酒のかん
相撲取りャ はだかで 風邪ひかん ( 刈谷市高須 )
【類歌】 みかんきんかん、酒のかん、親のせっかん、子は聞かん、
相撲取りはだかで、風邪ひかん、
田舎の姉ちゃん、気がきかん。 ( 尾張東部 ) (p236)
言葉遊びにも七五調的なリズムがあって楽しいものですね。
子どもの頃には私も「ソーダ村の村長さんが」って口にしたものです。
天保2年の童遊集にも見える「大寒小寒」
歌い継がれて、地域に根付いて、それぞれに特徴も…。
言葉って不思議な力を持ちますねえ…。
コメントありがとうございます。
全国のわらべ歌をめくるだけで、
何だか豊かな気持ちになります。
ついこの前ですが、思ったのは、
柳田国男の分かりにくい豊かさ、
というのは、ここらあたりかなあ。
ということでした。ということで、
子供に関する柳田国男の文から
ピックアップし読みたくなりました。
うん。読みたいと、読むとは
別のことなのでしょうが、
何だか、登山道路標示版をみつけたような。
そんな気がしております。