和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

鴨長明年譜。

2012-01-30 | 古典
堀田善衛著「方丈記私記」に
「たとえば史料綜覧のような、毎日毎日のことを記した年表を見ていると・・・」という箇所が第四章にありました。その「史料綜覧」というのが、ところどころに出てきます。
うん。どんなことが出てくるのか、気になります。

それはそうと、方丈記を読むときに、脇に年表を置いておきたいというのは、堀田氏の本を読んで、つとに思うのでした。史料綜覧を脇に置くことはできないのですが、まあ、私にはこれがよいかなあ。というのがありました。
新潮日本古典集成「方丈記 発心集」三木紀人校注。
その最後に付録として「長明年譜」があったのでした。

その年譜をながめているだけで、
歴史が浮かびあがるかのようです。
その「鴨長明の年譜」から、すこし引用。

鴨長明・五歳(1159年)
    平治の乱おこる。
  六歳(1160年)
    源頼朝、伊豆に流される。
 

  十四歳(1168年)
    平清盛出家
  十五歳(1169年)
    後白河上皇撰「梁塵秘抄口伝集」成る。
  十九歳(1173年)
    明恵・親鸞生まれる。

  二十一歳(1174年)
    法然、専修念仏に帰す。
  二十三歳(1177年)
    京都大火
  二十六歳(1180年)
    辻風おこり、被害甚大
    宇治川の戦い
    福原遷都
    源頼朝挙兵
    木曽義仲挙兵
  二十七歳(1181年)
    平清盛没(六十四歳)
    この年から翌年にかえて大飢餓。

  三十歳(1184年)
    木曽義仲敗死(三十一歳)
    一の谷の戦い
  三十一歳(1185年)
    平家、壇ノ浦に破れ滅亡。3月24日。
    京都とその周辺に大地震。7月9日。
    8・9月にも間歇的にその余震が続き、
    人々の不安を招く。平家の怨霊に
    よるものとの説もあった。
    東大寺大仏開眼供養。8月28日。
  三十二歳(1186年)
    東大寺大仏殿再建の勧進のために、
    西行、伊勢を発して東国に下向。
    西行、鎌倉で頼朝と会談。8月15日。
    秋、大原談義あり、法然の声価高まる。
  三十八歳(1192年)
    後白河法皇崩御(六十六歳)
    源頼朝、征夷大将軍となる。7月12日。
    源実朝誕生。8月9日。

  四十四歳(1198年)
    法然、『選択本願念仏集』を著す。
  四十七歳(1201年)
    親鸞、法然の門下となる。

  五十三歳(1207年)
    法然・親鸞らを配流(はいる)。2月18日。
  五十七歳(1211年)
    長明、鎌倉に赴き、源実朝に数次にわたり対面。
  五十八歳(1212年)
    法然没す。1月25日。
    『方丈記』成る。3月下旬。

  六十二歳(1216年)
    長明没す。

    

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