和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

めったにないんですが。

2017-06-08 | 他生の縁
雑誌WILL7月号増刊の
「追悼・渡部昇一」に
WILL本誌発行人鈴木隆一氏の話が掲載されております。
雑誌WILL発刊について語られておりました。

鈴木】 それは当初からこれで行こうというのがあったんです。
渡部先生を軸として谷沢永一、日下公人、岡田英弘、櫻井よしこ、
黄文雄といった先生がたを軸にして行こうと。
そして、これまでの保守系論壇誌と異なり活字は大きく、
分厚くなく、紙は白く、読みやすく。
いずれの先生がたも、すでに単行本の常連執筆者でもありました。
(p124)


聞き手】 (渡部)先生のご子息のお話で
『父はたくさん本を出していますが、鈴木さんのところで
出していただいた『渡部昇一「日本の歴史」』と
『渡部昇一 青春の読書』をことのほか喜んでいて、
私にも読めと言ってくれたんですよ。めったにないんですが』
とおっしゃっていましたね。

鈴木】 そうでしたね。一昨年、瑞宝中綬章を叙勲されました。
そこで青山の料理屋にご夫婦をご招待したことがありました。
この頃、出された料理はまあまあ手を付けられておりました。
そのときも、『勲章より、あれ(「渡部昇一 青春の読書」)を出して
いただいたことの方がよっぽどうれしいですね』
これまた恐縮の極みでありました。(p127)


私は『渡部昇一 青春の読書』を購入しておりませんでした。
古本で安くなったら買おうと思っていても、
いまだに安くならなかった。
この機会に、買うことにしました。


さてっと、この鈴木隆一氏の言葉のなかに
岡田英弘氏の名前が出て来るのでした。

そういえば、2017年6月5日の
読売新聞「編集手帳」に岡田英弘氏の名前。
そこを引用。

「図書館の棚に並ぶ知識人の著作集には、
手あかにまみれたものもあれば、
ほとんどまっさらなものもある。
著者がある時期の流行の波に乗ったか否か、にもよる。
著作集読破を趣味とする古田博司筑波大教授の意見では、
むしろ後者に今日でも読むにたえる文章が多い。
歴史学者、岡田英弘さんが先月、死去した。
本紙のデータベースでその名前を検索して見つかった記事は、
この20余年で10本もない。
マスコミにひっぱりだこだったとは言えない。
一連の著書は、様々な分野の目利きにより、
書評欄で紹介されてきた。・・・」

コラム『編集手帳』の前半を引用しました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教養と修養。 | トップ | きついと思う。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

他生の縁」カテゴリの最新記事