私にとって、今年が俳諧記念日。
うん。思いうかぶこと書きます。
ちっとも読んだこともないのに、
孫悟空と如来の掌が浮かびます。
うん。その場面を引用するのに、
小杉未醒著「新釈絵本西遊記」
(中公文庫)をひらいてみる。
『・・そうか、さらば試みに我が掌(たなぞこ)の上に来て、
掌から外へ来てみい、出得たなら・・・』
悟空心中に嘲笑(あざわら)って、
如来の掌に跳り上り、一気に
觔斗雲(きんとうん)を放って飛び去った。
まさに十万八千里を飛ぶと、
前面に五ツの赤柱が立って居る、その真中の柱へ、
斉天大聖此処に一遊すと書いて、
又十万八千里を飛び帰って
如来の掌の上へ来た。
大威張りで見廻すと、驚く可し
(斉天大聖此処に一遊す)は、
ツイ足の下の中指に書いてある。
呆れ怕(おそ)れて逃げんとするを
逃がしもあえず、如来は掌に摑んだまま・・・」
( p42 )
はい。どう思いうかべようとも、そこは俳諧の掌。
ということで、寺田寅彦も夏目漱石も正岡子規も、
丸谷才一も菊池寛も柳田国男もどなたも俳諧の掌。
これならお気楽に楽しくブログ更新できそうです。
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