映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

洲崎パラダイス 赤信号

2008-06-06 23:11:00 | 映画(日本 昭和34年以前)
出張は福島の白河であった。
何もないところだが、一緒の連れ2人と食事したあとまさしく場末のスナックへ行った。約3時間店にいて歌を歌いまくって女の子に好き放題飲ませて、一人7000円だった。

今日は「洲崎パラダイス 赤信号」を見た。これは傑作だ。
それに昭和31年の撮影、しかもロケ中心ということで、昔の東京の風俗が鮮明にでている。
ちんちん電車、遊郭独特の風景、昔の商店街など。。。
復古主義で昭和30年代の風景を再現しようとしたものがはやっているが、なんせりアルタイムでロケ撮影の描写は貴重である。よく本屋に行くと昔の東京の写真集がが売られているが、こちらは映像なだけにすごい。

洲崎遊郭のそばにある飲み屋が舞台、そこで女手一人で切り盛りしている轟由起子のところを新珠三千代ができの悪い亭主の三橋達也をつれて住み込みにしてくれとたずねてくる。水商売に長けている新珠三千代はあっという間に溶け込み、店に来る男に取り入るが、三橋達也は嫉妬深く二人の間はもつれる。
女手で切り盛りしている女主人の男関係、三橋達也が女主人の紹介で出前持ちをやることになった蕎麦屋のかわいい芦川いずみとの関係など、男女間の心情のもつれを巧みに描く。
高峰秀子の「浮雲」的腐れ縁のにおいもする。

飲み屋の焼酎が一杯40円、ビールは当時としては高級品なのか150円
蕎麦屋の料金表には100円以上の品はなくもりかけが25円など物価の違いにも注目
また、30年代前半の秋葉原が写っているのもなかなかいい。
コメント
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