映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ブラッドシンプル  コーエン兄弟

2008-06-12 06:35:26 | 映画(洋画 89年以前)
昨日休みで歴史の勉強もずいぶんとしたが、映画は2本みた。
「ブラッドシンプル」「インディアナジョーンズ魔宮の伝説」

「魔宮の伝説」に関しては、なぜか見たことなかったからで、他のは見ている。
いきなり上海のナイトクラブで繰り広げられるどたばた劇から飛ばしていく展開であるが、スピード感もあって良いには違いないがもう一歩の感動がない。

「ブラッドシンプル」は傑作である。
コーエン兄弟の作品もほとんど見たが、デビュー作のこれを見ていなかったが、実に良くできている映画である。世評とは別にコーエン兄弟で自分の好きなのは、「赤ちゃん泥棒」「オーブラザー!」である。これらの作品とはタッチが違って、「バートンフィンク」とかのが近いかもしれない。

フランシスマクドーマンドはバーの経営者の妻だが、自分の主人の下で働く男と浮気をしている。夫は探偵に素行調査を頼む。素行調査の結果の二人の密会写真をみて、探偵に浮気相手の男と妻の殺人を依頼する。探偵は二人の情事の後を狙って忍び込み仕事を履行し、履行した写真を持って夫のところへ行き、報酬をもらいに行くが。。。。
さわりだけ触れたが、この後ストーリーは予想しない方向に大きく展開する。
ここで登場する人間はみな「誤解をしている!!」
誤解をしているので、みんな真実を知らない。そのため、間違いを犯している。各人が知らないままストーリーはエンディングに向かう。

繰り返すが実に良くできている。ストーリー展開が読めないところがニクイ。
「インディアナジョーンズ」は、どんなにピンチになっても最後に絶対主人公が助かる。絶対に主人公が助かるかどうかがわからないところがみそだと思う。
日本映画の名作と言われているサスペンスものは「砂の器」にせよ「飢餓海峡」にせよ途中で犯人がわかってしまうのが残念である。もちろん二つとも傑作であるが、面白みが半減している。

コーエン兄弟のタッチ
これは最高だ
コメント
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