映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

娘との勉強再開

2012-12-09 09:39:55 | 家族
中学の時、受験に備えてずいぶんと勉強したものだった。それはブログにも書いた。
先週、「その後どうですか?」というコメントをいただき、改めてやばいと思っているところです。

今高校2年生である。部活を遅くまでやっていい学校である。自分の場合、定時制がある高校だったので部活は遅くとも5時半までとなっていた。通常5時までだ。ただ練習が厳しいので5時寸前にかかる音楽を聞いてこれで終わりだとほっとしていた気もする。ところが、娘の場合は7時近くまでやっている。いや7時すぎることもよくある。学校まで約40~50分くらいか?電車に乗っている時間よりも歩いている時間も長い。帰りは早くはない。
そんな訳で気が付いてみるとまったく勉強しなくなっていた。

一年の時は少しは中間期末の前に付き合っていた。2年になると、だんだんそれもやらなくなってきた。数学が最悪の状態だ。嫌いだといってやらない。微分積分やベクトルとか点数がとりやすいのになんて思いながら、まったく教科書すら開かない。完全に国英社の私立型のことしか考えていない。それはそれで仕方ないと思うが、受験科目さえろくにやっていない。
そういう自分が同じころどうだったかと言えば、それなりにというしかない。高校一年終えて、英語の通信簿が初めて4をつけたのにやばいと思って、英文解釈と英作文の予習をやるようになった気がする。それはそれでよかった。あの時やらなかったら受験は駄目だったろう。でも基本麻雀に狂っていて、授業を抜け出して家で麻雀をやるのが日課に近くなっていた。学校の面々ともやるが、別の学校に進学した連中ともずいぶんとやった。高校中退で働いているやつもいた。徹夜になった。その面子は大学進学でない連中だから、いくらでも遊べる。奴らはディスコ通いにも狂い始めていた。ロックジャズをはじめとして音楽も好きだったので、そういうエリアは大好きだ。もちろん映画も好きだった。人のことそんなに言えることしたわけではない。

2学期の中間テストの時、一緒にやろうと試験10日くらい前に言ったけれどまったくやる気を示さなかった。本人がやる気を出さないんだから無理だろうと思い静観していた。どうもそれがイケないらしい。中間テストの成績は最悪だった。親も成績がわからない状態だった。そんな時「この教科書がない」と娘が懸命に探しているのを見て妻が一緒に探したら、見つかった本の中から成績表が出てきた。
アッと驚く妻で、相当絞ったらしい。

そりゃそうだろう。まったく勉強しなければ、誰だっていい成績なんてとれるわけがない。
こうなったら就職した方がいいんじゃないかと話だした。娘の学校で就職する人は数年に1回くらいしかいない。自分は共学の進学校だったが、当時2,3人就職した子はいた。家庭の事情もあったのであろう。いずれも日本を代表する企業に就職していった。でも時代が30年違うと、どうも勝手が違うようだ。そんな話をしたけど、本人はまだ大学進学しか考えていないようだ。田中真紀子さんがこの間騒ぎを起こしたように、大学だってたくさんできている。行こうと思えばどこでも行ける。でもでたはいいけど、就職はないでは困る。

ともかく受験科目だけはやろうといい始めた。でもなかなかやらない。
挙句の果て、家では勉強したくないとまでいい始めた。勉強に集中できないというのだ。困ったなあと思いながら、先週は娘と2人ファミレスをはしごしながら少しずつやり始めた。完全に勉強をしない癖が付いているので、頭に入って行かない。定期テスト前だから教科書をやればいいようなものの、中学と違って教科書準拠の中間期末対策問題集なるものは高校にはない。学校から渡されている問題集には答えがない。教員でないと売ってくれない。授業を聞いていればいいけれど、アニメのキャラクターの絵しかノートには書いていない。友達に勉強の好きな子はいない。昔も今も女は高校になると落ちていくのかなあと思いながら、まだあきらめてはいけないと自分で心を引き締める。

比較的簡単な4択問題集からやり始めた。4択を選ばせることからはじめて、次にその答え自体が答えられるように、教材を加工した。自宅で加工して会社でひっそりコピーする。プラスでもう一冊問題集を用意した。参考書なんてやっても無理だ。まずは問題集の答えの言葉に慣れてもらうしかない。一時に比べると記憶のスピードは落ちたが、僕がやるよりはもの覚えは悪くない。でも覚えるのに時間がかかる。内容は簡単ではないからだ。
「中学校だったらもっとすぐ覚えられたのに今は覚えられない。」
「勉強して悪い成績だったら落ち込むからいやだ」なんてネガティブ言葉の連発だ。
困ったなあ。でもめげずに食らいつく。期末テストを前にして一日休暇を取った。代休でカバー可能だ。
映画もあまり見ていない。

今の中学はゆとりだ。でも高校の内容は決してやさしくはない。確かに数学を見ても、以前数Ⅰでやっていたことが数Ⅱになったり、数Ⅱの行列や一次変換が数Cで理系しかやらないなんてことあるけれど、中学と高校の学ぶ内容にギャップがありすぎて戸惑っているのかもしれない。しかも学校からの課題が多い。それはほとんど答えを写して終了。これじゃ学力向上どころの話じゃない。困ったものだ。

「覚えるのに一度で覚えられる人はいないよ。5回くらい繰り返さないと」と自分が持っている有賀ゆうの学習本を見せながらいう。自分も同じ問題集をやってみる。当然自力で全部解答するのに時間がかかる。お父さんもお互い一緒だよといいながらやっている。今日もやるつもりだ。イヤー困った。
今年は会社全体の業績が伸び悩む中、自分のまわりは一年中いいことずくめだった。他にも面倒な問題がいくつか解決した。
やっぱり全部うまくいくことはあり得ない。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは、楽しくブログ見させていただいてます。 (うっち先生)
2012-12-11 13:16:54
自分自身が塾の講師であることや、
映画鑑賞が趣味であることから、定期的に
ブログを読ませていただいてます。

以前、娘さんの受験の際のブログにて公立校
より私立校のほうが面倒見がいいのでは?と
いった内容がを書かれていましたが、その後
2年間公立高校に通われて実際どのように
感じられてますか?
私の指導している受験生も今、公立にするか、
私立にするかを悩んでいます。
私自身現役で大学に行くには進学率などから
考えると私立進学校の方がいいかな、とは
思っていますが現在の親御さんからの本心を
伺えたらいいな、と思いコメントさせていただき
ました。
お時間あるときにでもコメントいただけるとあり
がたいです。
またブログ楽しみにしてます。
返信する
申し遅れました (30数年前の元近畿予備校、駿台予備校生)
2012-12-11 22:05:02
お嬢さまとの二人三脚の勉強。なかなか出来るものではありません。ブログ主さまは理Ⅰ志望だったのでしょうか。今も健在なその学力とお嬢さまの理解力は相当なものだとお察しいたします。
私も娘によく教えますが、娘の理解力のなさに、ついイラっときてやめてしまいます。
申し遅れましたが、私は関西在住で、もと理系です。どうしても行きたいところがあり多浪しました。一浪時は京都烏丸今出川の近畿予備校に、二浪時は京都二条城近くの駿台京都校に通いました。近畿では数学 永井師 英語 福崎伍郎師、物理 下妻清師、駿台では、英語 表三郎師が印象に残っています。東京校の伊藤師には習っていませんが、英文解釈教室をバイブルにしておりました。
ブログ主さまの受験に対する考え方、映画、本の嗜好に共鳴するところがあり、毎回とても楽しく拝見させていただいています。ちなみに藤田でんの著作物数冊は学生の頃何度も読みました。
ご迷惑でなければ、またコメントさせていただきます。
返信する
はじめまして (さといも)
2012-12-12 09:21:20
埼玉県の公立中に通う娘(1年)の母です。娘の希望もあり、塾に行かずに高校受験を乗り切ろうと考えているので、お嬢さんの受験のお話を参考にさせていただいています。

塾を否定するつもりは全くありませんが、周囲の塾依存の傾向には疑問を禁じ得ません。まあ、塾に行くのは自由だし、うちはその分の費用を家族旅行などに充てればいいかと思っていますが。

ただ、家庭学習でがんばってこられたお嬢さんが、どうして高校になってやる気が出なくなってしまったのかが気になります。私は文系なので、高校になって数学が急に難しくなったという感じはよくわかるのですが……。高校生活自体は楽しんでいらっしゃるんですよね?

娘が「家では勉強に集中できない」と言い出したら、私なら怒ってしまいそうですが、一緒にファミレスをはしごするブログ主さまには頭が下がります。これを機にいい方向にいくといいですね。
返信する
理系 (wangchai)
2012-12-12 09:54:46
30数年前の元近畿予備校、駿台予備校生さんへ

やっぱり関西でいらっしゃったんですね。自分は平成元年から平成6年まで仕事の異動で大阪に住んでいました。妻は関西人です。コメントに理系と思われる部分があったかなと思いましたが、実際には文系です。

もともと理系を目指した時期もありましたが、化学の点数が全く伸びない。世界史が好きだったので、結局数学と英語を加えた受験科目の大学に行きました。まわりは理系崩れがたくさんいました。大学1年を終えて医学部再受験で進学した男もいました。

高校時代柔道やっていて先輩に東大柔道部の人が歴代たくさんいました。自分は主将でしたが、副将とともに東大柔道部をめざし、私立に進学せず駿台予備校にともに通いました。当時、数学は3N(中田、根岸、野沢)に加えて、今も活躍する長岡さんが若手のホープ、長岡に異様な対抗意識を示した若き頃の数学者秋山仁がいました。英語は伊藤和夫に加えて、英文700選の鈴木長十、英訳の洗練さに売り物の奥井潔と凄いメンバーがそろっていました。自分の人生の中で駿台に通っていた時期からの影響度は高いです。

またよろしくお願いします。
返信する
塾の話 (wangchai)
2012-12-12 10:28:17
さといもさんへ

はじめまして、娘の話をしたらいろいろな方からコメントをいただいているので恐縮してしまいます。

>埼玉県の公立中に通う娘(1年)の母です。娘の希望もあり、塾に行かずに高校受験を乗り切ろうと考えている。塾を否定するつもりは全くありませんが、周囲の塾依存の傾向には疑問を禁じ得ません。

確かに塾行っていません。行かなくても全然大丈夫でしょう。まわりはほとんど行っていました。本人も行きたいといったことありません。我々のころと違い今は市販の教科書準拠の問題集がビックリするほどたくさんあります。学校で配られる問題集を含め、定期試験の前にそれをきっちり繰り返し3回以上やっていれば、中学校で上位の成績を取るのはそんなに難しいことではないでしょう。高校進学に向けて心配ないのでは。

>ただ、家庭学習でがんばってこられたお嬢さんが、どうして高校になってやる気が出なくなってしまったのかが気になります。

中学1年の時、自分の父母、彼女にとっての祖父祖母がなくなりました。その葬儀の合間も勉強していました。今では考えられないことです。その時は勉強が習慣になっていました。
もう一つブログ記事を書きましたが、学校が推奨する部活との両立の失敗かなと思っています。あとは学校で各教師が他の科目とのバランスを考えないで出しまくる課題の多さでしょう。完全にバランスを崩しています。無視してマイウェイで行けばいいのにと思うんですが。。。

>娘が「家では勉強に集中できない」と言い出したら、私なら怒ってしまいそうですが、一緒にファミレスをはしごするブログ主さまには頭が下がります。

お言葉恐縮です。スタートは「家では勉強に集中できない」と言っていましたが、この間の週末は家でやりました。まずは自信をつけるために世界史のみやりました。問題集の範囲を土日で5回繰り返しやりました。一つの問題集だけだと偏るのでもう一種類も軽くやりました。なんせ今まで何もやっていないので、単独の科目でこういうことからスタートです。試験では全部答えは埋めたと言っていました。

期末テストが終われば、また元に戻るでしょう。休み明けの課題テストその他に向けて、準備をするなんてことやればいい感じになるとは思いますが。。
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