映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 天海祐希& 上白石萌音

2024-12-14 20:47:28 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」を映画館で観てきました。


映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」廣嶋玲子の児童小説を中田秀夫監督で実写映画化した新作だ。天海祐希が主役だけど特殊メイクでいつもの感じと違う。実はこの小説やアニメ化のことはまったく知らなかった。中田秀夫監督作品はホラーというだけでいつもスルーしてしまう。逆にこれは子供向け人気小説の実写化で予告編を観ると、直近気分が沈んだ後なので寄ってみたい誘惑にかられる。

新米教師の等々力小太郎は、赴任した小学校の子どもたちから不思議な駄菓子屋「銭天堂」の噂を聞く。怪しげな店主・紅子(天海祐希)が選んでくれる駄菓子を食べれば願いがかなうが、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるのだという。

やがて、銭天堂の駄菓子を買ったと思われる人たちの様子がおかしくなり、小太郎が密かに思いを寄せる雑誌編集者・相田陽子も暴走してしまう。そんな中、小太郎はもう一軒の駄菓子屋「たたりめ堂」の存在に気づく。その店では店主のよどみ(上白石萌音)が人々の悪意を集めて作った駄菓子を売っていた。小太郎は大切な人たちを守るべく、紅子とともによどみを追うが……。(作品情報 引用)


童心に戻ったようで観るとおもしろい
何より天海祐希のパフォーマンスが最高だ。悩みをもった子どもが駄菓子屋銭天堂にたどり着き、恐る恐る店主紅子に問いかける。すると、紅子はベストチョイスのお菓子を提案するのだ。そのあたりのテンポの良さがいい感じで楽しい。


いきなり勉強のできない小学校高学年になったイガグリ頭の男の子を映す。テストの成績は最悪なのに中学受験するという。母親に怒られている。行きたくない塾にも通わされそうだ。少年がトボトボ歩いていると路地上にいる黒猫に誘導されるように向かうと「銭天堂」の看板がある駄菓子屋がある。そこにはふっくらとして大きな身体の女性店主がいる。

やさしく応対してくれて出てきたお菓子は「ヤマ缶詰」だ。笑える。これを食べると、テストに出てくる答えがテキストから浮き上がって見えるのだ。少年は一気に高得点をとるようになる。

こんな感じで、いじめられっ子が勧められるのが「堂々ドーナツ」など、ともかく駄菓子の名称のシャレっ気に脱帽だ。しかも、パッケージのデザインがいい。駄菓子屋の品揃えが最高だ。店内の風景を観ているだけでひたすら楽しい。(これは作品HPの駄菓子一覧を見てほしい)小学校時代にもどって「悪魔くん」や「忍者ハットリくん」を見ているような錯覚を覚える。


銭天堂の女店主・紅子である天海祐希はいつもながらの貫禄である。ここで驚いたのがライバルのたたりめ堂の女主人である。誰なんだろうとエンディングロールを見ても上白石萌音とは結び付かず、正直なところビックリした。まさかの悪役で意外な配役にはまっている。中田秀夫監督なのかどうかわからないが、絶妙の起用である。途中緩慢と思しきペースになっても、子ども向けらしく気分良く締めるのはうれしい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中山美穂死すからその後の低... | トップ | 映画「はたらく細胞」 永野... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 2019年以降主演女性)」カテゴリの最新記事