赤井英和が大阪通天閣の新世界エリアで賭け将棋の真剣士に扮する91年の作品である。荒戸源次郎が制作にあたっている。いかにもディープなエリアの中で、こってりした大阪弁でのやり取りはいかにも大阪らしくて好感が持てる。20年くらい前の猥雑な大阪にタイムスリップした気分を味わせてくれる。
大阪の将棋真剣師の赤井英和と、プロの名人を目指して奨励会に通う加藤雅也は二人は将棋が取り持つ親友だった。赤井は新世界の将棋道場の顔役だが、生活が荒れて借金取りに追われてあたふたしている。ひょんなことでタクシーの運ちゃんと縁ができ、彼の故郷の日本海の町に出向いた。そこで赤井はストリッパーと出会い、想いを果たす。その翌日プロとの交流戦で赤井はその勢いに乗ってプロ棋士に勝ってしまい有頂天だ。そんな折り、伝説の老真剣師若山富三郎が現れ、対局でコテンパンにやられるが。。。。
平成3年はちょうど自分も大阪にいたころである。天王寺から駅一つの所に住んでいた。このロケ地もさほど遠くない。東京から初めて大阪に行くと聞かされたときはショックだった。でもバブルの絶頂の大阪は何かと楽しかった。勤務地は難波だった。
大阪着任してすぐ、地元の人間に通天閣へ行ってみたいんだけどというと、やめておいた方がいいよと言われた。あのあたりは大阪でも有名な危険地域だとね。それゆえか新世界エリアにはあまり近寄らなかった。
そういうディープな場所で、そこを地元とする赤井英和が主演だからいいテンポで話が進む。大阪というのは赤井英和のようなタイプの男は多い。気性がワイルドだ。今回地でいっているので彼もやりやすかっただろう。今よりもやせている。かっこいい。
あとは若山富三郎だ。伝説の真剣士ということでプロとの交流戦で勝つ赤井を赤子を手でひねるように退ける。ふるまいはさすがに貫禄がある。出演した大阪ロケの「ブラックレイン」から数年たったばかりだ。「ブラックレイン」の直後、松田優作が亡くなった。この映画のあと若山富三郎が亡くなっている。ネタばれになるので言えないが、この映画で何かを案じさせるようなセリフを通天閣の上で言っている。不思議だ。
大阪の将棋真剣師の赤井英和と、プロの名人を目指して奨励会に通う加藤雅也は二人は将棋が取り持つ親友だった。赤井は新世界の将棋道場の顔役だが、生活が荒れて借金取りに追われてあたふたしている。ひょんなことでタクシーの運ちゃんと縁ができ、彼の故郷の日本海の町に出向いた。そこで赤井はストリッパーと出会い、想いを果たす。その翌日プロとの交流戦で赤井はその勢いに乗ってプロ棋士に勝ってしまい有頂天だ。そんな折り、伝説の老真剣師若山富三郎が現れ、対局でコテンパンにやられるが。。。。
平成3年はちょうど自分も大阪にいたころである。天王寺から駅一つの所に住んでいた。このロケ地もさほど遠くない。東京から初めて大阪に行くと聞かされたときはショックだった。でもバブルの絶頂の大阪は何かと楽しかった。勤務地は難波だった。
大阪着任してすぐ、地元の人間に通天閣へ行ってみたいんだけどというと、やめておいた方がいいよと言われた。あのあたりは大阪でも有名な危険地域だとね。それゆえか新世界エリアにはあまり近寄らなかった。
そういうディープな場所で、そこを地元とする赤井英和が主演だからいいテンポで話が進む。大阪というのは赤井英和のようなタイプの男は多い。気性がワイルドだ。今回地でいっているので彼もやりやすかっただろう。今よりもやせている。かっこいい。
あとは若山富三郎だ。伝説の真剣士ということでプロとの交流戦で勝つ赤井を赤子を手でひねるように退ける。ふるまいはさすがに貫禄がある。出演した大阪ロケの「ブラックレイン」から数年たったばかりだ。「ブラックレイン」の直後、松田優作が亡くなった。この映画のあと若山富三郎が亡くなっている。ネタばれになるので言えないが、この映画で何かを案じさせるようなセリフを通天閣の上で言っている。不思議だ。