映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

モーツァルトとクジラ

2011-12-31 15:49:21 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
映画「モーツァルトとクジラ」は自閉症にかかっている男女の恋を描く。
自閉症というと映画「レインマン」が連想される。あの映画は本当にすごかった。
今回はそういう2人が恋をしたらどうなるのかを描く。興味深く見れた。


主人公ことジョシュ・ハートネットは、タクシーの運転手として働く一見普通の若者である。彼はアスペルガー症候群という障害を抱えていた。しかし同じような障害を持つ仲間たちと集りを開き、環境に適応しようと努力している。
そこに若い女性のメンバーが参加した。他人の言うことをありのまま解釈してしまう美容師ことラダ・ミッチェルであった。自由奔放な女性であった。彼女をハロウィンのパーティに誘いたい彼はなんとか彼女とのランチに漕ぎ着ける。だが彼女は主人公がパーティ嫌いと知って、ハロウィンに仮装して一緒にショッピングへ行くことを提案した。ハロウィン当日。クジラの仮装をした主人公のところへモーツァルトの扮装に身を包んだ彼女が現れ、躊躇する主人公を街へと連れ出す。恋のはじまりを思わせる瞬間だったが。。。


映画「レインマン」でダスティンホフマンが演じた自閉症の男は鮮烈なイメージを残した。落ちたマッチの数を一瞬にして数えたり、難しい演算を一瞬にして解いたり、カジノでカードカウンティングをして大勝ちをしたりという映像に驚かされた。思わず自閉症に関する本を買ってしまったくらいだ。
今回の主人公にもその匂いはある。数字に強い。彼女も絵画の才能がある。でもどちらかというと症状は軽い。そうでないと恋はできないであろう。しかし、そのふるまいは不器用そのものである。見ていてやきもきする。そう観客に感じさせるのが狙いなんだろうけど。。。

この主人公もまともに相手の顔を見れない。視線をそらす。
恋なんてしたことないから相手に電話する瞬間もドキドキだ。そんなときめきを持って美容師の女性に接する。彼女もある意味同様だ。この女性はこだわりが強い。そのせいかかんしゃくを起こしてしまう。
そんな2人は近い存在なのになかなかくっつかない。そしてくっついた後もトラブルだらけだ。

バックで脇役を演じる同じ自閉症にかかった仲間たちが映し出される。自閉症患者の特徴を示すが、どちらかというと「カッコーの巣の中で」で映し出される統合失調症の人たちとダブってしまう。むしろ自閉症をオーバーに映し出しているような気もする。

せつない思いをしながら映像を見た。


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