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映画「K2 初登頂の真実」

2015-07-29 17:51:52 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「K2 初登頂の真実」は2014年日本公開のイタリア映画

公開時から気になっていた映画をようやく見れた。
過酷な登山のシーンが映し出される中、エゴ丸出しの人間模様が語られる。


世界最難関の高峰K2(8611m)。それは世界最高峰のエベレストよりも登頂が圧倒的に困難とされる標高世界第2位の「非情の山」。1954年、その名誉ある初登頂を果たしたのは、アキッレ・コンパニョーニ、リーノ・ラチェデッリの二人。本来であれば、その偉業を達成した二人は国を挙げて祝福されるはずだった。しかしイタリアは「登頂は隊全体の名誉」として、長い間その名前を公表しなかった。その陰で、50年以上に亘って1954年のイタリア隊によるK2初登頂をめぐりクライマー達の思惑、そして名誉を懸けた訴訟が繰り広げられていた。

世界第2位の高峰初登頂の記録が公になるとともに、隠されていた事実は明らかになり、アキッレ・コンパニョーニ、リーノ・ラチェデッリの名前が世界に知れ渡ることとなる。結果的に54年のイタリア隊はK2初登頂に成功したが、頂上アタックにおけるメンバー間の齟齬はヴァルテル・ボナッティを精神的に傷つけることとなってしまう。デジオ教授による下山後の登山報告書や、登頂から10年後のマスコミの報道などで、K2初登頂におけるボナッティの役割が歪曲して記録、報道されたことが発端で、50年以上にわたりヴァテル・ボナルッティは裁判で争い、初登頂から54年後にようやくK2登頂における事実が認められた。2004年にはCAI(イタリア山岳会)の公式見解も訂正され、名誉回復がなされた。

1.K2について
中華人民共和国の新疆ウイグル自治区とパキスタンのギルギット・バルティスタン州との国境にある、カラコルム山脈に属する山である。標高は8611mでエベレストに次ぐ世界第2位の標高である。人里から遠く離れた奥地にあるため、19世紀末まではほとんど人々に存在を知られることもなかった。不安定な天候や地形の厳しさにより世界第2の高峰であると認知されたのは、他の8000メートル峰よりも後の事である。


中国側からのアプローチは困難なため、ほとんどの登山者はパキスタン側からアプローチをする。K2は世界最高峰のエベレストよりも登る事が困難な山と言われている。その理由として、人が住む集落から離れているためアプローチが困難であること、エベレストよりも厳しい気候条件、急峻な雪崩、滑落の危険性などが挙げられており、冬季における登頂は未だ達成されていない。2010年までの時点で、エベレストの登頂成功者は延べ5104人、K2の登頂成功者は延べ302人。遭難者の数も多く、4人に1人が命を落とすと言われている。


2004年初頭の時点で登頂に成功した女性登山家は5人。しかし、5人全員が下山中に死亡あるいは遭難死している。2009年6月、イタリアのミシェル・フェイトが山頂からの滑降に挑戦したが転倒して死亡。当時、同行していたスウェーデンのプロスキーヤーは翌2010年再挑戦するも、滑落死。2011年8月カルテンブルンナーらは再びK2にアタックし無酸素登頂を成し遂げたが、カルテンブルンナー自身は4度目の挑戦であり、パーティーには7回目の挑戦となるメンバーもいた。

2.ストーリー概要
1954年、イタリア・ミラノでは野心家のデジオ教授が密かに最強のアルピニスト・チームを集めていた。厳しいトレーニングで中には肉体的、精神的な限界にぶつかる者もいた。だが、皆前へ進みたい。登頂したいのだ。強靭な精神力と足腰を持つ青年ボナッティはその代表格だ。最終的には12人が選ばれる。


男たちが地球を半周し命知らずの登攀を始めると、それぞれの個性がぶつかり合い、結束したチームに嫉妬と不信が見え隠れし始める。だが、嵐、雪崩、高山病、そしてクライマー感の葛藤の中でそれぞれのクライマーはただならぬ闘志を見せ、徐々にチームの結束力が高まっていく。ところがボナッティは失意の底に落ちる。最終的にデジオは頂上アタックのクライマーとしてコンパニョーニと、彼自身にもう一人選ばせる、という決断を下したのだった。


しかし、最年少のボナッティは、遅れる仲間を引っ張り上げ、高所でも無類の強さを発揮していた。そんなボナッティに初登頂の偉業を奪われると危惧したコンパニョーニは、荷揚げ予定のボナッティが届きそうもない、当初予定していた場所より高い位置までのぼりキャンプを設ける。何も知らず頂上アタック用の酸素ボンベを荷揚げしたボナッティはキャンプ予定地に到着するが、誰も何も見当たらない。彼は、疲れ切ったハイポーターをかばいながら必死のビバーグを強いられた挙句、ハイポーターが重度の凍傷を負った為、下山せざるを得なくなる。そんなボナッティが必死の思いで荷揚げした酸素ボンベでコンパニョーニと彼に選ばれたラチェデッリは、K2初登頂へ向けて出発するのであった…(作品情報より)

けっこういやらしい話だなあ。
フィクションと思われるそれぞれの家族の話がからまっていくんだけど、功を誰がつかむかでエゴがもろ出てきてしまう。
山のシーンを除くと、いかにも楽天家っぽいイタリア人の話といった映画なんだけど

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